オンライン学習サイト「gacco(ガッコ)」では4月21日の15時から、オンライン講座「統計学Ⅰ:データ分析の基礎」が開講される。受講料は無料。Zoomを用いたオンライン配信の対面授業を予定し、講義動画に加え、講師や受講生同士が議論を交わす場を設ける。
本講座では、データ分析の基礎を学習する。身近なデータの具体的な例をあげながら、その種類の違いを理解しそれぞれに適した処理法やグラフ・表による整理の方法を学ぶ部分と、データが持つ特徴やデータ間の関連性を説明するために、数値を用いたデータの要約の方法を学ぶ部分から構成されている。また、統計の活用が、特に公的な場でどのようになされているのかを学習する。
講師・スタッフは、『現代数理統計学』『教養としてのデータサイエンス』などの著作を持つ、東京大学大学院情報理工学系研究科 教授の竹村彰通氏や和歌山県立医科大学 医学部 教授の下川 敏雄氏、中央大学理工学部数学科 准教授の酒折文武氏、首都大学東京大学院社会科学研究科 准教授の中山厚穂氏、総務省統計局統計情報システム課長の奥田直彦氏が務める(※講師の肩書き等の情報は講座制作当時2015年5月のもの)。
【「統計学Ⅰ:データ分析の基礎」概要】
- 前提条件:特になし
- 課題内容:第1週〜第4週は確認テスト(10問程度)、最終週に最終テスト(30問程度)
- 修了条件:得点率60%以上
- 学習期間:5週間(週4〜5時間程度の勉強を想定)
- 補助教材:「統計学Ⅰ:データ分析の基礎 オフィシャル スタディノート 改訂第2版」
第1週:統計学への誘い
- 現代社会における統計学
- このコースの概要
- 統計学の歴史
- データ分析の流れ
- データの種類
- データセットの例
- データから情報を得る
第2週:統計グラフと質的データの要約
- 質的データのまとめ方 事始め
- 統計グラフ(1) -円グラフと棒グラフ-
- 統計グラフ(2)-帯グラフとまとめ-
- 2変数のデータのまとめ方:クロス集計表
- クロス集計表における諸種の測度
- 多重クロス集計表
- 多重クロス集計表における第3の変数
- クロス集計表を用いた実践例
第3週:量的データの要約
- 量的データの要約 事始め
- 度数分布表とヒストグラム
- 分布を読みとる
- 箱ひげ図
- 分布の位置を表す代表値
- 分布のばらつきの大きさを測る
- 標準偏差の活用
- 格差を測る
第4週:相関と時系列
- 相関と散布図
- 層別散布図
- 相関係数
- 見かけの相関
- 相関係数の注意点
- 単回帰分析
- 時系列グラフ、移動平均
- 指数、増加(減少)率、成長率
第5週:公的統計の活用とまとめ
- 統計調査の役割
- 公的統計制度の仕組み
- 統計情報の加工・提供
- e-Statの紹介
- e-Statの使い方(人口ピラミッドの作成)
- e-Statの使い方(統計GIS)
- 新たな取組の紹介
- 標本誤差と確率
- まとめと更なる学習
気になる人はチェックしてみては。