従来は30分以上かかる間取り図の作成をAIで数秒〜数分に

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A-LEADS HOLDINGS PTE.LTD(エイリーズ)は10月12日、人工知能(AI)による間取り図自動作成(トレース)の実用化に向け、特許を申請したと発表。

不動産業界では不動産広告の掲載にあたり、一般に流通している図面を自社向けに書き直し、広告に利用している。一般的には、本作業は30分〜1時間程度の時間がかかるという。今回開発したシステムでは、AIシステムによる自動作成は数秒、スタッフによる仕上げは数分で可能になる。

また、同システムは1度に数百件単位の間取り図を自動作成できる。間取り図のデザインは事前に仕様を設定することで、自由に作成することもできる。さらに、自動作成の精度は数10%なので、人力によるクオリティチェックおよび修正業務をフロー化できるとしている。

ただし、今回開発したシステムは、AIによる自動作成をした間取り図の精度がクライアントの満足を得られる程度には至っていないため、同社のスタッフによる数分の仕上げ作業が必要とのこと。

なお、エイリーズはバックオフィスの運営や仕上げ作業は同グループのアウトソーシング拠点であるカンボジアオフィス、AIシステムの開発はシンガポールおよびベトナムで実施している。

>>ニュースリリース

キユーピー、熟練でも30分かかるシフト表の作成を1秒に 量子コンピュータ活用で

近年、AIや量子コンピュータなどの最新テクノロジーを活用して、作業時間の短縮を図る事例が増えつつある。

最近でも、キユーピー株式会社は惣菜工場において、量子コンピューティング技術を活用し、製造サインのシフト最適化プロジェクトを開始した。サービス開発元の株式会社グルーヴノーツが10月9日に発表した。

シフト計画を作成するには、本人の労働条件や休暇希望、製造ラインごとに求められる人数・スキル要件、勤務間隔、人件費、人と人の相性など、さまざまな条件を考慮する必要がある。

このような多くの条件を満たしたうえで、さまざまな組み合わせパターンのなかから最適な答えを解く問題は「組合せ最適化問題」と言われる。組合せ最適化問題を解決するテクノロジーが、量子コンピューティング技術のなかで「イジングマシン」(または、量子アニーリング)といわれる技術だ。

これまでキユーピーとグルーヴノーツが実施した実証実験では、「MAGELLAN BLOCKS」のイジングモデルでシフトを作成したところ、熟練のシフト作成者が30分かけて作成したシフト表と比べて、遜色なく実運用で使える結果をわずか1秒ではじき出したという。

これにより、従来は複雑すぎて考慮しきれなかった条件や、従業員が求める新しい働き方の要件、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として密集を回避した配置基準などを加味した、シフト作成が可能になると期待が高まる。また、両社は本事業として、人とロボットの共存を考慮したシフト、および製造順序の最適化に向けた取り組み検討を進めるとのこと。