「写真AC」や「イラストAC」など、デザインに少しでも携わる人なら知っているサービスを運営するACワークス株式会社は2月6日、人工知能がアート画像を作成する「ACartist」を公開した。
>>ACartist
ACartistは、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いた画像のスタイル変換AIが、アップロードした写真スタイル(画風)を自動で別の画像のスタイルに変換するサービス。要するに、好きな写真や画像をアップロードして、あらかじめ用意されているスタイルを選択するだけで、アートっぽい画像を生成する、というものだ。
サービスは無料で使うことができるが、スタイルに変換できる上限は1000回まで、ダウンロードは500回までと制限がある。また、スタイル変換にかかる時間はおよそ10秒。
人物写真に火やキーボードや五郎丸やミートソーススパゲティを混ぜる
ひとまず、使ってみないとどういうサービスなのかはわからない。ということで、社内で人物写真をスマートフォンで撮影し、ACartistを使ってみた。
使い方は以下だ。
・写真もしくは画像を用意する
・ACartistにアップロード
・組み合わせるスタイルをあらかじめ用意されているものなかから選ぶ
・スタイル変換する
変換の元となる写真
人物写真+水
使用したスタイル
変換後の写真
人物写真+火
使用したスタイル
変換後の写真
人物写真+パソコンのキーボード
使用したスタイル
変換後の写真
人物写真+五郎丸(書道)
使用したスタイル
変換後の写真
人物写真+ミートソーススパゲティ
使用したスタイル
変換後の写真
変換した写真をさらに変換させるとどうなる?
使用したスタイル
パソコンのキーボードとスタイル変換したものをさらにスタイル変換
(参考)オリジナル写真をスタイル変換
どれがいい、などは個人の好みによるけれどなんかそれっぽい画像を超簡単に作れるのは良い感じ。使ってみた印象では、元の写真は背景が一色のほうがよさそうだ。背景が込み入っていると、選んだスタイルによってはかなりごちゃっとする。
ACartistではいわゆる「Neural Style Transfer」などと呼ばれる技術を活用していると思われ、同様のサービスを展開しているサイトはいくつかある。
ワガママを言えば、適応するスタイルもユーザーが提供できると楽しそうだ。ただ、ACartistの利用規約(外部サイト)に反する使われ方を防ぐために制限しているのかもしれない。
とにもかくにも、スマホの画像加工アプリみたく、お手軽に写真をアレンジできるのでお試しあれ。
>>ACartist