イオン、割引価格を提示するAIをほぼ全店に導入 割引率が平均2割強も改善

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画像はイオンリテール 公式サイトより

イオンリテール株式会社は5月13日、7月までにほぼ全店(約350店舗)に商品の販売実績や天候・客数などの環境条件を分析し、割引時に適切な価格を提示する「AIカカク」を順次導入すると発表した。先行導入を実施した店舗では、一部商品の割引率が平均で2割強も改善したという。

「AIカカク」は販売実績や天候・客数などの環境条件をAIが学習し、総菜売場の商品のバーコードを読み取り、陳列数を入力するだけで適切な割引率を提示する。データに裏付けされた価格で販売することで、値下げや売り切り業務に関わる教育時間を軽減し、食品ロスの削減にもつなげる狙いだ。

売り場での操作は「商品バーコードのスキャン」と「陳列数の入力」のみ。入力後はAIが提示した割引率で携行のシール発行機から自動印刷され、該当商品にシールを添付すると作業が完了する。なお、5月13日現在、同システムは総菜売り場の約40%の商品に適用しているが、今後はシステム拡張により、適用する商品カテゴリーを順次拡大予定としている。

2020年11月から先行導入を実施した店舗では、「コロッケ」や 「天ぷら」など総菜の割引率が平均で2割強も改善したという。パイロット運用の店舗はいずれも同程度の改善を達成しており、以降の導入店舗でも対象商品において同程度の効果を見込んでいるとのこと。

AIが年齢を分析、未成年者の場合はレジ従業員に通知

また、同社は店内カメラの映像を分析し、接客や判断業務、売り場レイアウトの改善につなげる「AIカメラ」も約80店舗に順次導入する。

「AIカメラ」は顧客の行動を分析・学習することで、ベビーカーやランドセル売り場などで購入を検討している顧客を判断し、接客が必要かどうかをAIが判断する。接客を必要とする顧客を自動的に感知し、従業員に通知することで、離れた売り場や壁越しで作業をしている場合でも待たせずに接客対応を実現する。

レジ前に設置したカメラの映像をもとにAIが顧客の年齢を分析し、未成年者と推定した場合は自動でレジの従業員に通知する。AIを活用することにより高精度で推定し、偏見での判別がなくなり、レジ従業員も年齢確認の判断業務から解放されるとうたう。

さらに、顧客の店内動線や売り場への立ち寄り時間、手を伸ばした商品棚などの情報を自動で集積して「ヒートマップ(※)」で可視化することで、売り場レイアウトの変更、店舗ごとに異なる売れ筋商品の充実に役立てられる。通路を変更した場合のシミュレーション分析も可能になり、買い物のしやすい売り場づくりにつなげられるとしている。

(※)利用率の高い箇所を赤色、低い箇所を青色とし、利用率の高い箇所から低い箇所までをグラデーションで色分けした映像を指す。

「AIカカク」
・導入店舗:5月13日現在は関東・東海の約140店舗で導入済み。2021年7月までに本州(東北を除く)・四国の約350店舗に導入完了予定。

「AIカメラ」
・導入開始日:2021年5月 本格導入
・導入店舗:イオンスタイル川口(カメラ台数:約150台)
2021年度中に約80店舗に順次拡大予定。

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