loTのシステム開発やデバイス開発を行う株式会社Agxは10月13日、同社のloT技術を活用したデータ可視化ソリューション「ThingBridge Vision」と米Eta Compute社の人数カウントアルゴリズムを内蔵したAIカメラ「Talia」のアプリケーション連携を発表した。リリース予定は2023年初めごろ。
人数カウントできるAIカメラ「Talia」
AIカメラ「Talia」は、出入口ドア上部の壁に設置し、電源を入れるだけで利用することができる。また、Bluetooth通信により、外部機器とのコミュニケーションを行える。AIでの人数カウントの認識率は96%で、イベント会場や会議室の入退室管理、電車・バスの乗降客数把握などでの利用が想定される。
「ThingBridge Vision」と「Talia」の連携
今回の連携によって、AIカメラ「Talia」の利用ユーザーは、人数カウント用のアプリケーションを開発することなくThingBridge VISIONのひとつの機能としてデータを確認することができる。
また、複数のTaliaを一元管理することも可能。たとえば、出入口が複数個所あるようなテナントにおいて、各出入口に設置されたTaliaから発信される情報をThingBridge VISIONが収集し、それぞれの出入口での時系列での入退出状態の把握やテナント内部に滞留している人数データを把握。PCだけでなく、スマートフォン、タブレットなどのブラウザから確認することができる。
利用想定ユーザー
今回のAIカメラとデータ可視化ソリューションの提携によって、以下のようなシチュエーションでの利用が想定される。
店舗・テナント・ショッピングセンター・展示会など
・時間ごとの入退場の人数の把握
・施設内に停留している人数を時系列データとして確認
・展示会など広い会場においての個別エリアやフロアごとの人の停留の把握
マラソンなどの屋外イベント
・出入口ゲートを設けることで参加者総数の把握
・時系列データとしての人数把握が可能
高齢者施設・介護施設
・施設出入口に設置することで時間外の人の移動の検出
・プライバシーに配慮した居室の入退室の確認
・複数施設の人の動線を把握することが可能
オフィスビル・工場
・エリアごとの入退室管理
・フロアごとの入退出管理
・各会議室の稼働状況の管理
・オフィスの密状況の把握と管理
電車・バス
・時間ごとの乗降者数の把握
・搭乗者の置き去りの検知
>>ニュースリリース