「今までかけてた時間がバカらしくなる」契約書レビューサービス『AI-CONレビュー』の精度を徹底検証

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自社と取引先の間でバランスの取れた契約書作成に必須の、契約書レビュー。ですが、お金も時間もかかり、何かと大変な作業です。特にスタートアップや中小企業、フリーランスでは、そこまで時間を割けない方も多いと思います。

そこで注目したいのが、AIを使った契約書レビューサービス「AI-CONレビュー」です。実際に使わせてもらい、契約書レビューの精度を徹底検証しました。

レビューにかかる時間は1日〜2日

さっそくAI-CONレビューを使い、契約書をレビューしていきます。

今回は、レッジがソフトウェア開発業務をクライアントから請け負うと仮定した「業務委託基本契約書」を使って試していきます。ファイル形式はpdf、doc、docxの3種類。管理画面でアップロード後、1営業日でレビューが完了します。

業務委託基本契約書なので、レビューを開く前に委託側受託側かを選択します。今回、レッジは受託者です。

その後「レビューを見る」ボタンをクリック。するとこんな画面に。

1行目の赤字にあるレビューポイントとは、重点的にチェックしてほしい箇所を指定する機能。事前に指定しておくことで利用できます。今回は指定していないので該当はありません。

2行目の赤字には「本契約書には16件の改善点があります」という文言が。16件もの不利な条項があるようです。

ちなみに、フィードバックには

  • 通常フィードバック
  • 詳細フィードバック

があり、詳細フィードバックは+¥5,000の有料オプション。今回、詳細フィードバックも使わせてもらったのですが、なんと改善点が25件……!相当、瑕疵のある契約書だったんですね。

不利な条件を対等になるように修正

指摘された項目を見てみます。こちらは第3条の1項、業務遂行に当たっての指示従事について定めるもの。

そしてこちらが改善点として指摘された事項。

AI-CONレビューでは、契約書を不利・やや不利・中間・やや有利・有利の5段階で評価します。今回は、受託者に一方的に従う義務を負わせることが不利と判断されたようです。

下部の「修正例を見る」というボタンを押すと……

対等な関係になるように、右側に修正例が表示されます。

修正例では「受託者は、委託者の指示のもと、本件業務を誠実に履行しなければならない。」と、受託者側も必要に応じ、指示に対して異議を唱えられる契約になりました。

また、条件的に問題はないがビジネス的な判断が必要な場合も、下記のように指摘してくれます。どこを網羅すべきかを考える材料になるので、こちらも見ておくと便利です。

バランスを取るために、相手有利のアドバイスも

契約書は、すべての項目を自社有利な条件にすればいいというわけではなく、適切な妥協点を模索する必要があります。

こちらは一章目とは別の、あるNDAの条文。

甲は乙に対して、業務の履行状況を随時報告を求めることができ、必要に応じて立ち入り調査をおこなうことまで認めるというものです。

いつでも立ち入り調査までできてしまうので、一見すると受託側に不利な条項。一方で委託側からすれば、契約内容が履行されなかった場合の原因究明くらいはしたいもの。

AI-CONでは、選択肢としてふたつの修正例が提示されました。

【対等な関係】
事前の同意を得ることを条件として、監査権限を有する、としています。
【相手有利】
事前同意ではなく、事前の通知のみで甲は乙に監査請求が可能に。

項目によって、場合によっては相手有利の方がいいこともあるため、このように選択肢を提示してくれるのはとてもありがたいですね。

相手方への文言作成も代行可能

このような修正のあと、最終的には相手方とすり合わせる作業が発生します。その際に作成する必要がある交渉コメントの作成も、AI-CONレビューにオプションがあります。

交渉コメントを依頼してみました。依頼した実際の条文がこちら。

【原案】
1.前条第1項の検査が不合格となった場合、乙は自己の責任と費用負担において、甲の指定する期間内に成果物の補修を行うものとする。この補修が完了したときは、乙はただちに甲に通知し、その再検査を受けなければならないものとする。この場合、当該再検査の手続については前条を準用し、当該再検査に合格したときをもって検収完了したものとする。

そして戻ってきた修正案・交渉コメントががこちらです。

【修正案】※太字が修正部分
1.前条第1項の検査が不合格となった場合、甲は検査不合格の具体的理由を明示した上その旨乙に対し通知するものとし、かかる場合、乙は自己の責任と費用負担において、甲乙が協議の上定めた期間内に成果物の補修を行うものとする。この補修が完了したときは、乙はただちに甲に通知し、その再検査を受けなければならないものとする。この場合、当該再検査の手続については前条を準用し、当該再検査に合格したときをもって検収完了したものとする。
【交渉コメント】
検査不合格事由が不明瞭な場合、補修を円滑に行うことができなくなり事後にトラブルとなる可能性があるため、検査の不合格通知については、具体的理由を明示する方式をとっていただきたく存じます。また、検査不合格の事由も大小ありえ、実際の補修に要する工数について両者に認識の齟齬がある場合、トラブルになることも想定されるため、補修期間の決定については、協議をベースとさせていただきたく存じます。

こちらはAIは介在せず、弁護士が直接作成しています。実際の交渉も手間がかかるため、こういったオプションもあると大変助かります。

AIが既存業務をリプレイスしていく未来

AI-CONレビューを使ってみて、レビューの丁寧さにまずは驚きました。最終チェックは弁護士が担っているのでレビューの質は担保されているとはいえ、速さも両立しているのは驚異的です。

レビュー後の契約書をレッジの契約先と交わしましたが、先方のチェックも問題なし。弁護士にレビューを依頼する場合、最低でも2〜3日はかかるので、ショートカットできるのは大変便利。今までかけていた時間がバカらしくなります。

AI-CONレビューはスポット利用で¥5,000月額利用が¥10,000/5通で利用できます。弁護士へ依頼した場合、最低でも1通数万円は発生するので、かなりの破格。スタートアップや中小企業・フリーランスでも手が届く範囲です。

AIが既存の業務をこうやってリプレイスしていくのか、と改めて感じさせる「AI-CONレビュー」。初回の一通は無料なので、興味を持った方はこちらから試してみてはいかがでしょうか。