こんにちは。4月から「Ledge.ai」編集部に参加しましたエディターの平林(@cloverbooks)です。
現在、AI(人工知能)について猛勉強中です(つまり、現時点では初心者です)。
日本最大級の人工知能の展示会
そんなAI初心者の私が、「NexTech Week 第6回 AI・人工知能 EXPO【春】」(2022年5月11~13日、東京ビッグサイト南展示棟にて開催)の初日、5月11日に見学に行ってきました。
「AI・人工知能 EXPO」とは、DXの推進や業務効率化を図る最新のプロダクトやサービスが一堂に会する日本最大級のAI技術の専門展示会です。
朝10時の開場とともに入場しましたが、来場者がたくさんいてビックリしました(感想が素人すぎ)。AI業界の活況ぶりを感じます。
こちらは、株式会社DATAFLUCTのブースです。おしゃれなロゴマークがひときわ映えています。
来場者には「DXを促進したいけど、どこから手をつけていいのかわからんな」という企業のDX担当者さんも少なくないと思われますが、そんな方にとても親切なDATAFLUCTブースの「セルフチェックシート」です。
こちらは、SB C&S株式会社のクラウド型AIプラットフォーム「AIMINA(アイミナ)」のブースです。
AIを手軽に「学べる・作れる・試せる」という「AIMINA」のコンセプトからDX推進における活用事例について、ミニセッション形式で紹介していました。
ギリア株式会社のブースは、シンプルかつスタイリッシュなデザインで、センスのよさが際立っていました。
導入事例についての展示を見ている私に、やさしく声をかけてくださった担当者の方の説明もわかりやすく、もしも私がどこかの会社のエラい人で決裁権を持っていたら「即導入」を決めるところなのですが、何の権限もないので残念です。
文章要約Webサービス「タンテキ」のブースも賑わっていました。株式会社バズグラフによる「タンテキ」は、自然言語処理AIを使用し、ニュース記事などの文章の要約をしてくれる便利なサービスとして話題ですね。
「タンテキ研究所」という名称に合わせ、白衣を着たスタッフがラボラトリー感を醸し出していました。全体的にマジメなブースが多いなか、こうした遊び心があると目立ちますし、つい立ち寄りたくなりますね。
DX推進には経営者に向けたデジタル教育が必要(松尾氏)
11日には「Society5.0へ向けたデジタル人材育成」と題するパネルディスカッションがありました。登壇者は一般社団法人 日本ディープラーニング協会(JDLA)理事長であり東京大学大学院工学系研究科教授の松尾豊氏、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)理事長の富田達夫氏、データサイエンティスト協会(DSS)代表理事の草野隆史氏のお三方です。
開始ギリギリにセミナー室に入ると、750席ほどの座席がすでにほぼ埋まっていて、このテーマや講演者への関心の高さを思い知りました。男女比は9:1くらいで男性が多く、年齢層も比較的高めです。
司会進行は、デジタルリテラシー協議会 事務局の小泉誠氏がつとめ、「デジタルリテラシーとは何か」「なぜデジタルリテラシーが必要なのか」といった話題から始まり、デジタル人材育成について1時間ほど熱い議論がおこなわれました。
「日本は現場の力が強い。それは長所だが、部分最適が進み、システムが並列していて、その連携がとれていないため、DXがなかなか進まない要因になっている。DX推進には、全体を統括する経営者自身がデジタルリテラシーをもつことが不可欠」(富田氏)
「現状のデジタル人材育成のための教材やサービスは、経営者向きになっていない。経営トップ層は多忙なため初歩から勉強する時間がなく、デジタルリテラシーがないことを身近な部下には知られたくないために、質問もできない。なので、そういった経営トップ層に向けた特別仕様の教育サービスを作れば、高単価でも需要は大きいはず。
経営者のデジタルリテラシーが高まれば、会社全体としてもデジタル施策や新しい事業に対する理解が進む。経営トップ層に向けたデジタル教材やサービスがもっと出てくることを期待したい」(松尾氏)
といったお話が強く印象に残りました。
次回の「AI・人工知能 EXPO」は秋に開催予定。その頃までには、私のDXももう少し進歩していることを期待したいです。
【開催概要】
- 展示会名:第6回 AI・人工知能EXPO【春】
- 2022年05月11日~2022年05月13日 10:00~18:00 ※最終日のみ17時00分終了
- 会場:東京ビッグサイト 南展示棟
※「第6回 AI・人工知能EXPO【春】」はすでに終了しています。