日々の業務を効率化するサービスが一挙集結。「AI・業務自動化展」が10/23~25にかけて開催中

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10月23日から25日にかけて、幕張メッセで「AI・業務自動化展」(Japan IT Week内)が開催中だ。

AIやRPA、チャットボットなどの業務自動化ソリューションが一堂に会し、経営者や総務、人事、マーケティング、開発の責任者などが多数来場、商談を行う展示会だ。





初日にブースを見て回り、気になったサービスを3つ紹介する。

勤怠データから離職率を推定する「HuRAid」

企業の人材育成や採用活動などをサポートする、HR Tech系のサービスが増えている。Saasの普及により、企業は初期投資を抑えることができ、中小企業でもHR Techサービスの導入が進んできた。

「AIで離職率を防止」を掲げる勤怠分析ツール「HuRAid」では、自社で使用している勤怠管理システムからCSVで勤怠データを吐き出し同ツールにアップロードすることで、従業員の離職リスクを予測できる。

ここでいう勤怠データとは、たとえば誰がいつ遅刻したか、どの程度の頻度で休みを取ったかなどのデータのこと。直近の勤怠データを取り込み、モデルで推論することで、1人ひとりの将来的な離職リスクを算出する。離職リスクを把握することで、従業員へのケアが可能になる。

予測結果画面。HuRAid webサイトより

「モンスター部下」などの問題も顕在化しており、上司が部下のマネジメントに苦労する昨今、マネジメントを少しでも容易にするサービスと言えるかもしれない。

AIが自動でシフトを作成する「Shiftmation」

コールセンターや小売の店舗などシフト勤務の業態では、従業員のシフト作成は重労働だ。責任者や店長は、従業員からシフト希望を聞き、できるだけ希望に沿ったシフトを作成しなければならない。手入力ではミスも発生するだろう。

シフト作成の業務を自動化するのが、アクシバースが提供するクラウドサービス「Shiftmation」だ。

Shiftmation webサイトより

従業員がスマートフォンなどで希望シフトを入力し、AIが自動で振り分ける。最終的な微調整は必要だが、人手で作成した場合と比べて精度(ここでは人手でシフト作成した場合との合致率)は9割程度。Shiftmationを使うことで修正が必要な割合は1割程度だという。

料金体系は従業員1名につき600円/月で、初期費用は無料。個人事業主でも手が出しやすい範囲に収まる。

――ブース担当者
「シフト作成は、多い場合で10日から2週間ほどかかるケースもあります。少しでもシフト作成者の負担を減らし、より本質的な業務に向き合ってもらえたらと思います」

AIに必須なアノテーションを自動化する「Annotation One」

今回会場を回ってみて、とくにチャットボット、AI-OCR、RPA系のブースが多いのが目立った。上記はすでにビジネス現場での活用が進みコモディティ化しており、各社はUI・UXや料金体系など、技術以外の部分で勝負するレッドオーシャン化が進んでいる。

関連記事:ボット、RPA、AI技術が集結。AI・人工知能EXPOレポート【1日目】

上記自体は今年春に行われたAI・人工知能EXPOとあまり変化はないが、今回新たに目立ち始めたのが「アノテーション(AIの教師データを作成する作業。ラベル付け)」代行サービスだ。

具体的な統計を取ったわけではないので筆者の主観になるが、AI・人工知能EXPOでアノテーションを推している企業は1,2社しか見なかったが、今回は4社以上がブースでアノテーションサービスをアピールしていた気がする。

グローバルウォーカーズが提供する「Annotation One」もそのひとつだ。AIを用いたシステム開発に必要な、

  • データ取得
  • アノテーション
  • 学習
  • デプロイ
  • インテグレーション

などを包括的にサポートする。特にアノテーションにはある種の職人技に加えてマンパワーが要求されるが、グローバルウォーカーズではそれらに精通した100人程度のスタッフを抱える。

特筆すべきは、3DCGによるデータ作成にも対応していることだ。通常、データはデバイスを通して取得されるが、発生確率が低い状況のデータが必要になるケースもある。たとえば、工場内で製品の異常検知などを行う際の「異常データ」がそれにあたる。

しかし、工場内ではそもそも異常が発生しないように工程の随所に気を使っているため、異常データは手に入りにくく、モデルを学習させるための教師データが足りない、というような事態が発生する。

そうした異常データを3DCGで作成するのは選択肢のひとつだ。発生しにくい異常を再現できるほか、一度3DCGデータを作成してしまえば、ほかのさまざまな異常を再現できる。また、3DCGはそれ自体がラベルとなるメタデータ(名称や場所など)を含むため、アノテーションは必要ない(逆に言えば3DCG作成=アノテーションになる、ともいえる)。

――山下氏(グローバルウォーカーズ マネージャー)
「Annotation Oneでは、撮影やCG作成といったデータの取得作業からアノテーション、モデルを作成した後の継続的な再学習のマネジメントまで対応しています。AI開発に必要な面倒くさい作業をワンストップでサービス提供できることがグローバルウォーカーズの強みです」

AI・業務自動化展は25日まで開催中

AI・業務自動化展にはレッジも出展している。ブースにて行っているCMO中村によるレッジのコンサルティング事例セミナーにはたくさんの来場者に集まっていただき、好評を博していた。

明日24日には、Ledge.ai編集長の飯野も「国内No.1 AIメディアの編集長がこっそり教えるAIプロジェクト成功の秘訣」というテーマで登壇予定だ。

AI・業務自動化展は25日までの開催だ。AI導入、業務自動化を検討していれば、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。