沖縄県庁に文字起こしをするAIが導入「今後の業務に欠かせない」

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画像は沖縄県公式サイトから

株式会社アドバンスト・メディアは3月12日、AI音声認識を活用したクラウド型文字起こしサービス「ProVoXT(プロボクスト)」が沖縄県庁での議事録作成業務に採用されたと発表した。

沖縄県庁では、行政運営の質の向上を目指すために、最少の経費で最大の効果を出すといった「沖縄県行政運営プログラム」(外部サイト)を策定している。このプログラムのなかで、議事録作成の自動化が検討されていたそうだ。

>> アドバンスト・メディア

職員が手作業していた議事録作成業務を大幅に効率化

ProVoXTは、会議の音声をマイクやICレコーダーで録音し、インターネット経由で専用サーバーにアップロードすると、会議音声を自動でテキスト化する。クラウドシステムなので、複数の部署での運用も可能だ。

当然、自動でテキスト化するため、議事録作成の時間的や人的負担を大幅に削減し、素早い議事録作成を実現できるのが最大の特徴である。

画像はアドバンスト・メディア公式サイトより

沖縄県庁での担当者からは「今回の導入で、職員が終始手作業で行っていた議事録作成業務が大幅に効率化されました。運用は始まったばかりですが、今後業務に欠かせないものになるとの声も既に上がっています。バウンダリーマイクを導入した事で、小規模な会議での利用等、『ProVoXT』の活用の幅は更に広がると考えています」とコメントしている。

どの業種においても、議事録作成業務は発生する。最近では、自治体への議事録AIの導入例が増えてきている。今後は、単純作業はAIに任せ、人間はサービス面などに注力するなど、AIと人間の分業体制が構築されていきそうだ。

>> プレスリリース

青森県庁でもすでにAI議事録が使われている

議事録AIの導入事例で注目度が高かったのは青森県庁での話だ。

今年1月、株式会社イグアスが販売するクラウド型AI議事録作成支援ソリューション「AI Minutes for Enterprise」が青森県庁で採用が決定したと発表された。

青森県庁ではAI Minutes for Enterpriseの2020年度本格導入を目指し、2019年11月19日~2020年3月31日までの期間、青森県総務部行政経営管理課を中心に全庁内で活用し、使い勝手や効果を検証している。

プレスリリースによれば、青森県庁では日常的に多くの会議が実施され、その議事録手作業で作成している現状では、職員は文字起こしという単純作業に多くの時間を費やさざるを得ず、そのために残業時間が多くなり、ほかの業務を圧迫しているそうだ。

青森県庁ではこの状況を打開するためにAI議事録を活用し、大幅な時間短縮を実現することを狙っている。

沖縄県庁でも青森県庁でも、議事録を作る現場では同様の課題を抱えている。つまりは、民間企業でも同じようなことが言えるだろう。自治体などが「AIを導入したことで仕事を効率化できた」のような発表が増えていけば、日本全体にAIが広まる日も近づくはずだ。