N予備校、機械学習の授業が無料に:人工知能ニュースまとめ11選

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日々、目まぐるしく進化、発展を遂げるAI(人工知能)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。

そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIに関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。

認知症診断にAI活用、10分程度の会話で機能障害や重症度を判定

共和薬品工業株式会社と株式会社FRONTEOは3月2日、事業提携に関わる基本合意書の締結を発表した。この提携は、認知症診断支援システムに関わるものだ。

今回発表された認知症診断支援システムは、患者と医師との5~10分程度の会話から、認知機能障害の有無や重症度を判定。患者と医者、双方の負担を軽減し、認知症の早期発見を目指すものだ。

LINEがAI人材200人規模まで拡大、技術の早期実用化が目的

LINEは3月2日、2021年中をめどに、AI技術人材を現在の約2倍となる200名規模まで拡大する。合わせて大規模な組織再編が実施される。

機械学習エンジニアやデータサイエンティスト、リサーチャー、データ基盤を開発するエンジニアなど、各種AI技術のスキルを保有する人材の採用をさらに強化し、LINEのAI関連サービスの成長を継続的に支える開発基盤の構築を進めるという。

機械学習など全授業が無料開放、ドワンゴの学習アプリ「N予備校」

学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校(以下、N高)および株式会社ドワンゴ(以下、ドワンゴ)は3月1日(日)、同社のオンライン学習アプリ「N予備校」の無料開放を開始した。

N予備校はドワンゴ・N高が連携し独自に開発した、授業、教材(問題集・参考書)、Q&Aシステムがひとつになったオンライン学習アプリである。ネット環境さえあればどこにいても学習が可能だ。

受講できるのは、大学受験コース(英語、数学、国語、理科、社会)、中学復習講座(英語、数学、国語)、プログラミングコース、Webデザインコースで、プログラミングコースのなかにはWebアプリ開発コースや機械学習入門コースなどもある。

製造業などの人手不足を解消へ、AIが外国人求職者を探してくれる

TRUST SMITH株式会社は2月29日、製造業・物流業における在日外国人労働者の発見・採用をサポートするハンティングAI「Work in Japan」サービスを開始することを発表した。

Work in Japanは、企業が求める人材要件にあわせ、SNSやWeb上のオープンデータを解析し、外国人求職者を発見できるAIだ。

特定のキーワードなどから、候補者の属性データや興味・関心、日本語能力レベル、仕事を探しているタイミングなどを割り出し、適切なタイミングでアプローチ可能になる。

ドコモは3月末からAIを使ってつながりやすいモバイル通信を提供

株式会社NTTドコモは3月4日、2020年3月末からドコモの通信品質最適化業務にAIを導入すると発表した。

今回の取り組みでは、品質改善従業者(=通信品質の改善に携わる技術者)のノウハウをAIが学習し、通信品質に関わるデータ分析、問題があるエリア・通信品質低下の要件特定などでAIを使う。

今後は、AIによって未来の通信トラフィックを予測するとともに、ドコモ内で蓄積された改善手法をAIに学習。AIが導き出した対策をするところまで、一気通貫で実施することによって、ネットワーク品質最適化業務の完全自動化を目指す。

テレビの生放送でAIが文字をマスク処理、2フレームで事故を防ぐ

ネットスマイル株式会社、株式会社テレビ朝日サービス、株式会社朋栄の3社は3月3日、ライブ映像に映り込む文字を自動で検知し、マスク処理をかけオンエア映像にする仕組みを共同開発したことを発表した。

文字自動マスク処理の特徴は、文字検知に0.5フレーム、マスク処理とその他の処理に2フレーム以内でオンエアが可能であることだ。

これまでは報道番組などの生放送において、予期せぬ映像が映り込み人手での対応が間に合わず、提供スポンサーの文字の背景に文字情報が映り込んでしまうケースが発生していた。文字自動マスク処理により、生放送における放送不体裁のリスクの低減が期待できる。

年齢誤差わずか5.27歳、表情なども分析する顔認識ソフトが発売

ダイナフレックス株式会社は2月28日、顔認識ソフトウェア「DeepSight」を2020年3月から販売開始すると発表した。これはデジタルサイネージなどのマーケティング分析に活用できるソフトだ。

イメージデータやビデオ、カメラによる映像を分析して、性別や年齢のほかに表情(幸福度・悲しみ・怒りといった6種類)などのデータを得られる。

リアルタイムでデータを取得できるので、視聴している人物に最適なデジタルコンテンツなどを提供することが可能だ。もちろん、収集したデータをオフラインで分析し、マーケティング戦略の立案などにも役立てられる。

MRIで10倍速く撮影する技術、FacebookのAI研究チームらが発表

FacebookのAI研究チーム「FAIR」とニューヨーク大学ランゴーン医療センターの「FastMRI」は現地時間2月25日、既存のFastMRIにある欠点を改善し、撮影時間を通常の10倍速く、MRI撮影画像の質さえも向上できる可能性のある技術を発表した。

MRIの撮影時間と画質はトレードオフの関係にある。撮影時間を短くすると、画質が荒くなり、撮影時間が長いと画質は良くなる。それであれば長い時間撮れば良いではないのかと思うが、患者の状態によっては短い間しか撮影できないこともある。

そこで、短い撮影時間でも高画質のMRI画像ができる、ディープラーニングを用いた取り組みが行われた。

AI人材と技術の集まるハブ拠点 専門コミュニティ施設がオープン

NABLAS株式会社は3月6日、AIに関する講座や研究会などを開催するためのコミュニティの拠点施設「iLect Studio(アイレクトスタジオ)」のオープンを発表した。

AI人材育成講座の実施だけでなく勉強会やミートアップの開催、コミュニティの運営場所としての活用を計画している。iLect StudioをAI人材と技術の集まるハブ拠点にすることが狙いだ。

口コミ検閲AIで信憑性・信頼性を担保、企業口コミサイトに導入へ

口コミによる信憑性や信頼性を担保するため、株式会社グローバルウェイは3月6日、同社が運営する企業の口コミ情報サイト「キャリコネ」にAI(人工知能)による口コミ検閲の導入を発表した。

投稿された口コミに対し、投稿内容の事後検閲体制によって、社会道徳に反するような誹謗中傷等の不適切な投稿を発見した場合には削除するなど、利用者への便宜性や信頼性を失わないように監視をしていた。

この事後検閲や監視は、プログラムだけでなく人間による目視で実施されていた。

導入したAIによる口コミ検閲によって、監視コストの削減や、人的負担の低減を狙っている。さらに、AIに日々蓄積される教師データによって、投稿の信憑性と信頼性をより高めたい考えだ。

ヤフーニュースの違反コメント検知数が2.2倍向上、AIを活用で

ヤフー株式会社は3月6日、Yahoo!ニュースが提供する「Yahoo!ニュース コメント」において、暴力的、差別的、過度に品位に欠けるなどの違反コメントへの対策を強化した。

違反コメント検知のために、深層学習を用いた自然言語処理による判定モデル(AI)と、独自に開発した深層学習特化型スーパーコンピュータ(スパコン)「kukai(クウカイ)」を活用している。