PythonでOpenCV基礎を学べる講座が無料に!今月のAIニュース8選

このエントリーをはてなブックマークに追加

画像はUnsplashより

日々、目まぐるしく進化、発展を遂げるAI(人工知能)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。

そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべき、3月掲載のAIに関するニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。

プログラミング未経験でも学べるPython入門が無料に

経済産業省は、AIやデータサイエンスなどのデジタルスキルを学べる、無料オンライン講座を紹介する「巣ごもりDXステップ講座情報ナビ」を公開している。この記事では、同サイトに載っている無料の学習コンテンツのなかから、AIおよびデータサイエンス関連の入門講座を5つ抜粋して紹介する。

株式会社SIGNATEが提供する「Python入門」は、Pythonの基礎理解を目的としたプログラミング言語初心者向けの講座。Pythonの基本的な文法を習得できる。無償提供期間は2021年3月31日まで。前提知識は不要。

フルリモートでエンジニアを採用中の企業をまとめたカオスマップが公開

株式会社セルバは3月2日、フルリモートでのエンジニア採用を2月時点で実施している企業をまとめた「2021年2月版|フルリモート企業|言語一覧カオスマップ」を発表した。

本カオスマップで取り扱うのは「IT・ソフトウェア・メディア」「金融」「小売・卸」「建設・不動産」「人材」「生活関連」「医療・ヘルスケア」「その他」の8業界。

月5万4000円のベーシックインカム実験「働かない人が増える」「タバコや酒に使われる」は誤り、米カリフォルニア州

近年、世界各国でベーシックインカムに熱いまなざしが向けられている。AIの進歩はもちろん、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大にともなう不景気や失業率の悪化、少子高齢化や格差拡大などの社会的背景による影響も大きい。

一方で、ベーシックインカムには否定的な意見もある。財源など制度的な疑問のみならず、「ベーシックインカムを導入したら、働かない人が増えるだけだ!」「支給額はタバコや酒に使われるだけだ!」といった声もあるだろう。2021年3月、そのような憶測を覆す結果が明らかになった。

PythonでOpenCV基礎と衛星データ解析を学べる無料講座が公開

さくらインターネット株式会社は3月10日、経済産業省事業として開発・運用する衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」における、プログラミングの基礎が学べるオンライン講座「初心者向け Tellus学習コース」で、Pythonを用いて学ぶOpenCV基礎と衛星データ解析に関する新たな教材「応用編:Pythonによる衛星データ(地理空間情報)解析について」を無料提供すると発表した。

「応用編:Pythonによる衛星データ(地理空間情報)解析について」は、従来まで提供してきた「初心者向けTellus学習コース(「基礎編:Pythonの使い方について」に改称)」でPythonの基礎を学んだ人が、実践的な衛星データ解析の方法を学べるというもの。本講座では、衛星データの前処理から、農業・漁業・林業・防災分野の各分野を対象に、衛星データ解析でよく利用されるライブラリの解説を含めながら解説する。

富士通、人の集中度を推定するAIを開発 精度は85%以上

株式会社富士通研究所は3月1日、人がさまざまなタスクを実行しているときの集中度を表情筋の動きの変化から、集中時・非集中時の顔面の状態の違いとして検出することで高精度に捉え、定量化できる集中度推定AIモデルを開発したと発表。

従来、AIを活用して集中度を定量化するモデルは、eラーニングなど特定のタスクを実行している人の表情や振る舞いを学習することで作成していた。しかし、表情や振る舞いは、従事するタスクや育った文化的背景により異なるため、作成したモデルは個別のモデルとならざるを得ない。さまざまな場面に応じて個別にAIモデルを開発する必要があったという。

AIの基礎と開発プロジェクトの進め方を学べる無料講座、週1時間程度で

オンライン講座サイト「gacco(ガッコ)」では3月12日から、「AIの基礎と開発プロジェクトの進め方」が開講される。受講料は無料。

本講座では、AIに関する基礎情報から、実際にAI開発プロジェクトを進める際のポイントまで、初心者でも理解しやすい平易な言葉で解説するという。

AIが約5~10分の会話で認知症を判断 早期発見に貢献か

株式会社FRONTEO(フロンテオ)は3月12日、AIを活用し、約5~10分の会話だけで患者が認知症かどうかを判定できる「会話型 認知症診断支援AIシステム(AI医療機器)」の臨床試験を開始したと発表。薬事承認の取得に向けて、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に治験届を提出した。

「会話型 認知症診断支援AIシステム」は、言語系のAI技術を活用し、これまで認知症診療の経験のある医師でなければ難しいとされていた認知症の神経心理学的検査(MMSEなど)を、ごく自然な日常会話から実現するというもの。同社によると、言語系AI技術を活用したAI医療機器はどの国においても承認されておらず、正式に薬事承認されれば世界初の言語系AI医療機器になるという。

フリーランスエンジニア向けサービスをまとめたカオスマップ、2021年度最新版が公開

株式会社セルバは3月10日、「【2021年度最新版】フリーランスエンジニア向けサービスのカオスマップ」を公開した。

本カオスマップでは、フリーランスエンジニア向けのサービスを「案件獲得系」「バックオフィス系」「スキルアップ系」「情報収集系」「副業系」「インフルエンサー系」「コミュニティ系」「協会・団体系」の8カテゴリに分類し、約200サービスを掲載している。

そのほか、最新AIニュースはこちらから