DXやデータ分析の基本学べる無料講座:人工知能ニュースまとめ10選

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画像はUnsplashより

日々、目まぐるしく進化、発展を遂げるAI(人工知能)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。

そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIやDX(デジタルフォーメーション)に関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIやDXの動向が見えてくるはずだ。

Pythonの基礎と実践的な衛星データ解析を学べる無料教材

今回は、さくらインターネット株式会社がWeb上で無料公開しており、Pythonと実践的な衛星データ解析について学べる「初心者向けTellus学習コース」を紹介する。

本教材はPython初心者向け教材となる基礎編と、Pythonで学ぶ実践的な衛星データ解析となる地理空間情報解析編(応用編)に分かれている。

東京大学ら、人間の睡眠パターンは16種類に分類できると発見 約10万人の睡眠データを解析で

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)と国立大学法人 東京大学は3月15日、腕時計型のウェアラブルデバイスで得られたデータから睡眠状態を判定する機械学習アルゴリズム「ACCEL」を開発し、大規模な睡眠解析を実施したことを発表した。

今回の解析では、英国のUKバイオバンクにある約10万人の加速度データを睡眠データに変換し、詳細に解析した結果、睡眠が16種類のパターンに分類できることを発見した。

日本マイクロソフト業務執行役員「日本の製造業は世界のデジタル化をけん引していない」製造業のDX支援に意気込み

日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 エンタープライズ製造事業本部 製造営業統括本部長 横井 伸好氏は3月15日、「製造業のデジタルトランスフォーメーションにおける最新の取り組み プレス説明会」のなかで、日本の製造業におけるDXの現状について「デジタル化という点に目を向けると、日本の製造業が世界のデジタル化をけん引している状況ではないと言わざるを得ない」と語った。

「世界経済フォーラムが発表する『ライトハウス工場』について聞いたことはあると思うが、デジタルの力を使った先進的なライトハウス工場は世界で90認定されており、実はそのうち日本の工場は2つだけだ。製造大国と言われた日本の競争力が改めて、新しいデジタルという環境下で問われている」

DXやデータ分析の基本を学べる講座が無料に

経済産業省は、AIやデータサイエンスなどのデジタルスキルを学べる、無料オンライン講座を紹介する「巣ごもりDXステップ講座情報ナビ」を公開している。

株式会社SIGNATEが提供する「【練習問題】民泊サービスの宿泊価格予測」では、同じく練習用コンペティションを提供し、学習者が作成したさまざまな実験的なAIモデルを試せる。学習者同士で相談しあえるフォーラム機能を提供しており、学習時のつまずきなどを相談できる。

スナックのママをAI化したチャットボット「よしこ」に寄せられた悩み 30代から40代は「上司とうまくいかない」「家族を養えるか」が多い

青山商事株式会社は3月15日、いつでもどこでも気軽に悩みを打ち明けられる場として、「洋服の青山」公式サイト内で公開しているお悩み相談AIチャットボットスナックママ「よしこ」のアップデートをしたと発表した。

本サービスは、スナックのママたちの聞き上手さや、アドバイスを解析・ビックデータ化したAIチャットボット。仕事で悩みを抱えるビジネスパーソンをサポートし、顧客との関係性を強化するため、2021年7月から公開している。

2022年第1回「E資格」合格率は74.00%、60代の合格者は9名 70代の合格者は3名

一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)は3月10日、2022年 第1回 エンジニア資格「JDLA Deep Learning for ENGINEER 2022 #1(E資格)」の全受験者数1327名のうち、合格者は982名だったと発表した。合格率は74.00%だった。

合格者は年代別では、20代は396人、30代は312人、40代は188人、50代は72人、60代は9人、70代は3人、不明は2人。20代が最も多く、60代や70代の合格者も少なからずいた。

「初任給50万円」「年俸650万円超」DX推進でAI・データサイエンスなど新卒スペシャリスト募集開始 採用予定数は10人

株式会社クロスキャットは2023年3月卒業予定の新卒採用に対し、DXを推進する先端IT人材の採用強化を目的に、新卒スペシャリスト採用を開始することを発表した。

通常の新卒採用とは別に、AIやサイバーセキュリティ、フィンテック、データサイエンスなど先端IT技術に関して研究している人材や、高度資格を取得している人材などを対象に、同社規定の新卒初任給の約2倍の給与で募集する。初任給は月50万円で年俸650万円以上を想定し、採用予定数は10人を予定している。

たった約1分で人物の写真をAIが高画質化 ポートレート写真や遺影に対応

株式会社ラディウス・ファイブ(RADIUS5)は3月17日、ポートレート写真や遺影など、人物写真をAIで高画質化する新サービス「Face Refiner(フェイス リファイナー)」をリリースしたと発表。

本サービスは、画像全体をAIで高解像度化した後に、写真の顔を特定して顔の部分を切り取り、顔の部分の品質を上げる仕組みだ。顔が綺麗になっていると写真が綺麗になったと判断されやすい傾向があるため、人の顔にフォーカスした追加の処理をしている。

2022年第1回「G検定」合格率は62.10%、10代や70代の合格者も

一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)は3月17日、2022年 第1回 G検定(ジェネラリスト検定)の受験者数6760名のうち、合格者数は4198名だったと発表した。合格率は62.10%となる。

年代別合格者数は10代が46名、20代は1690名、30代は1193名、40代は850名、50代は366名、60代は50名、70代は1名(※不明は2名)。20代がもっとも多く、60代や70代の合格者も少なからずいた。

富士通と東京医科歯科大学、「富岳」とAIでがんの薬剤耐性メカニズムを発見 4000年以上かかる探索を1日以内に短縮

富士通株式会社と国立大学法人東京医科歯科大学は3月7日、富士通が開発した現場のデータから新たな発見の手掛かりを提示する技術「発見するAI」をスーパーコンピュータ「富岳」上に実装し、1000兆通りの可能性を1日以内で計算でき、未知の因果を発見できる技術を開発したことを発表した。

がんの原因にだけ作用する薬は、患者への投与を続けると、その薬剤に対して耐性を獲得したがん細胞が増殖し、再発することがある。複数の遺伝子変異を獲得した細胞群が変幻自在に異常な振る舞いをするがん耐性獲得のメカニズム解明には、精密なデータと解析技術が不可欠となっている。

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