『データ分析のための統計学入門』PDFが無料に:今月のAIニュース8選

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画像はUnsplashより

日々、目まぐるしく進化、発展を遂げるAI(人工知能)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。

そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべき、4月掲載のAIに関するニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。

Pythonの基礎やDXの事例を学べる講座が無料に

経済産業省は、AIやデータサイエンスなどのデジタルスキルを学べる、無料オンライン講座を紹介する「巣ごもりDXステップ講座情報ナビ」を公開している。

シスコシステムズ合同会社が提供する「IoT/DX入門」では、DX(デジタルトランスフォーメーション)とは何かを理解し、DXがいかに経済的成長機会を生み出しているか学べるという。具体的には、DXを支えるテクノロジーとして、AI、機械学習、プログラミング(Python)、ビッグデータ、自動化、セキュリティの基礎をカバーしており、DXがどのように可能になるかを世界中の事例とともに学べるとのこと。

月5万4000円のベーシックインカム実験開始 10倍にもおよぶ人種間の格差解消目指す、米カリフォルニア州

アメリカのカリフォルニア州オークランド市は3月24日、有色人種の低所得世帯を対象に毎月500ドル(約5万4000円)を支給する「ベーシックインカム(最低所得保障)」の実験を開始すると発表した。ベーシックインカムは2021年夏までに開始し、支給は1年半継続する予定という。英The Guardianや米Yahoo!ファイナンスなどが報じている。

近年、世界各国でベーシックインカムに熱いまなざしが向けられている。AIの進歩はもちろん、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大にともなう不景気や失業率の悪化、少子高齢化や格差拡大などの社会的背景による影響も大きい。

「Python 3.9.4」がリリース、全ユーザーにアップグレードを強く推奨

Pythonソフトウェア財団(Python Software Foundation)は現地時間4月4日、「Python 3.9」の4回目のメンテナンスリリース「Python 3.9.4」を発表した。

「Python 3.9.4」は「Python 3.9.3」で導入された意図しないABI非互換性に対処するHotfixリリースと位置づける。Pythonソフトウェア財団はすべてのユーザーにアップグレードを強く推奨している。

『データ分析のための統計学入門』PDFが無料公開 データサイエンティストたちが執筆

アメリカのデータサイエンティストらが執筆した『データ分析のための統計学入門 原著第4版』の日本語版PDFファイルが無料公開されている。SNS上では本書や無料公開について「めっちゃ良さそう」「すばらしい……」など、称賛のコメントが見られる。

本書は「データ分析への誘い」「統計データの記述」「確率」「確率変数の分布」「統計的推測の基本」「カテゴルリカル・データの統計的推測」「量的データに対する推測」「線形回帰への入門」「重回帰とロジスティック回帰」といった9章で成り立っている。

経産省、中小企業向けに「AI導入ガイドブック」を公開 業務削減の効果を取り扱う事例集も

経済産業省は3月31日、中小企業がAIを導入する際のノウハウをまとめた「中小企業向けAI導入ガイドブック(AI導入ガイドブック)」と、中小企業が社外のAI人材と協働して課題解決をする事例を掲載した「外部AI人材との協働事例集」を発表した。

中小企業が自らAIを導入する場合は「AI導入ガイドブック」、中小企業自身だけでは難しく、AI実装の知見を持つ外部人材と協働して導入を進める場合は「外部AI人材との協働事例集」と2つのパターンに分け、それぞれの参考となるような資料をまとめた。

rinna、日本語に特化した「GPT-2」の大規模言語モデルを無償公開

元女子高生AI「りんな」などで知られるrinna株式会社は4月7日、製品開発のための自然言語処理(NLP)の実験過程で、日本語に特化した「GPT-2」の大規模言語モデルを構築したと発表。開発した言語モデルと研究者が自分のマシンで実験結果を再現できるトレーニングコードを「GitHub」およびNLPモデルライブラリ「HuggingFace」でオープンソースとして公開する。

日本語GPT-2モデルは、一般的な日本語テキストの特徴を持つ高度な日本語文章を自動生成できるという。ユーザーや研究者は特定のテキストデータを微調整し、本モデルから独自のモデルを作成することも可能。たとえば、Prefixとして「誰も到達していない人工知能の高みへ、ともに」という文章が与えられたときには、講演の感想や書籍の紹介など、特定のコンテキストで応答文を生成するように微調整できる。

現代人の悩みに回答する仏教対話AI「ブッダボット」京都大学が最古の仏教経典で

京都大学 こころの未来研究センター准教授の熊谷誠慈氏、Quantum Analytics Inc. CEOの古屋俊和氏らの研究グループは、現代人の悩みや社会課題に仏教的観点から回答する仏教対話AI「ブッダボット」を発表した。回答の精度にまだ課題は残っているが、ユーザーの質問に対して文章の形で回答できる状態に仕上げたという。

本AIの開発にはGoogleが提供する「BERT」というアルゴリズムを応用し、最古の仏教経典の1つとされる『スッタニパータ』から抽出して作成した、Q&Aリストと現代語訳をデータセットとして機械学習。2500年前の経典には現代の文脈にそぐわない内容も多数含まれているため、現代人に理解されうる説法のみを選定し、Q&Aの形に整理した形式でデータセットを作成した。

朝日新聞社、長文を要約できるAPIを無償公開 約500字の文章を約200字に

株式会社朝日新聞社は4月2日、長い文章を入力し、要約した文章に変換できる「長文要約生成API」を公開したと発表。本APIは約500字の文章を約200字に変換したり、文章を30%や50%削減したり、用途に応じた文章を生成する。評価用途に限り、無償で利用可能だ。

「長文要約生成API」は、過去30年分の朝日新聞記事のデータおよび、記事を生み出すフローで生み出した内部データを活用している。学習データとしての処理効率を上げるためのフィルタリングなどをした上で、ディープラーニング(深層学習)技術を施した。

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