東大、無料の量子コンピューティング入門教材:AIニュースまとめ10選

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画像はUnsplashより

日々、目まぐるしく進化、発展を遂げる人工知能(AI)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。

そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIに関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。

松尾豊氏が監修した無料AI講座「AI For Everyone」開講、Courseraで60万人以上受講する講座が日本版に

一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)は5月6日、新講座「AI For Everyone」を開講した。受講料は無料。ただし、受講修了証の発行を希望する場合はオンライン講座プラットフォーム「Coursera(コーセラ)」に49ドルの支払いが発生する。

JDLAは本講座を「すべてのビジネスパーソンに向けた、AI/ディープラーニング(深層学習)についてまず『知る』ための無料エントリー講座」と位置づける。AIの基礎を学びたい人、今の組織をAIが使いこなせる組織に変えたい人など、理系文系はもちろん、肩書きや職種問わず、受講できるとしている。

無料で使えるAI音声合成サービス「CoeFont STUDIO」商用利用も可

株式会社Yellstonは4月23日、AIを活用するWeb音声合成サービス「CoeFont STUDIO(コエフォントスタジオ)」を期間限定で無料公開した。無料提供の終了時期は未定という。

本サービスでは、AIにおけるディープラーニングを活用することで、人間の声を再現してWeb上で音声合成ができる。Web上でアクセント調整やスピード調整などの機能を利用し、作成した音声はダウンロード可能だ。本サービスおよび出力した音声データは営利・非営利問わず自由に利用できる。

滋賀大学が手がける無料のデータサイエンス入門講座、社会人も学べる

オンライン講座サイト「gacco(ガッコ)」では6月18日から、高校生とデータサイエンスの基礎を学びたい社会人を対象に「高校生のためのデータサイエンス入門」が開講される。受講料は無料。

本講座では、本格的なビッグデータは扱わないものの、高校生にも身近な題材を用いて社会の課題を考え、データから有用な情報を引き出す方法について説明する。データ分析の具体的な手法は、主に高等学校数学Ⅰの「データの分析」で習う手法を用いる。「データの分析」で習う手法をどのように実際に役立てられるのかについても学べるという。

AI婚活の経験者「結婚しやすくなる」が7割以上、男性は女性よりAI婚活に積極的

株式会社テックアイエスが運営するマッチングアプリ情報総合メディア「マッチングアプリなび」は、AI婚活に関する意識調査の結果を発表した。

AI婚活の活用経験を聞くと、男性は「経験あり」が9.2%、「経験はないがいずれは活用したい」は11.2%。女性は「経験あり」が5.2%、「経験はないがいずれは活用したい」は6.7%。男性は両回答の割合が女性よりも8.5%多く、AI婚活に積極的なことがわかった。

東京大学、量子コンピューティング入門教材が無料公開 ゼロから自習できる教材目指す

東京大学素粒子物理国際研究センター(ICEPP)の研究者が選定・執筆した、量子コンピューティングを手を動かして学びたい人向けの入門教材「量子コンピューティング・ワークブック」が無料公開されている。SNS上では本教材について「面白そう!」「いい時代になったなぁ」などのコメントが見られる。

本教材は、量子力学や計算科学の前提知識を極力必要とせず、大学1年程度の数学とPythonプログラミングの知識があれば、ゼロから量子コンピューティングを自習できるような教材を目指しているという。

東芝、教師なしで画像をグループ化できるAI開発 精度は95.4%で世界最高級か

株式会社東芝は4月28日、製造現場向けに教師なし(分類基準のラベルづけ作業なし)で高精度に画像をグループ化できる画像分類AIを開発したと発表。一般画像の公開データを分類したところ、分類精度が従来の71.0%から95.4%に改善し、世界トップレベルの性能を達成したとうたう。

東芝は本AIを製造現場で製品の外観画像を分類することで、不良や欠陥の発生状況を早期に把握する外観検査向けに開発した。AIで外観画像を分類する手法には、事前に分類基準を人手でラベル付けする「教師あり学習」と、分類基準の設定や教示用のデータを必要としない「教師なし学習」がある。東芝によると、製造現場における外観検査では分類基準を学習するための人手作業が不要で、導入・運用コストが低い「教師なし学習」が求められる傾向にあるという。

アップル、AIなどに5年間で約46兆円投資「すごい金額だ」

米アップルは現地時間4月26日、AI技術などに5年間で4300億ドル(約46兆円)投資すると発表した。SNS上では約46兆円、1年あたりでも約9兆円という巨大な金額に驚くユーザーが多く、「すごい金額だ」「国家予算か」などのコメントも見られる。

アップルは2018年に5年間で3500億ドル(37兆円)を投資するとしていたが、当初の5年間の目標を大幅に上回った。今後5年間で投資金額を20%引き上げた。投資金額はAIやシリコンエンジニアリング、5Gなどの最新テクノロジーにおける雇用創出に充て、アメリカ国内で2万人の雇用を増やす計画という。

ユーザーのコード提出数が7万回を突破、コンピュータサイエンス学習「Recursion」

Recursion, Incは4月24日、現役シリコンバレーエンジニアが監修するコンピュータサイエンス学習プラットフォーム「Recursion」において、ユーザーのコード提出数が7万回を突破したと発表。

Recursionは、インターネットブラウザ上でプログラミングを学習できるサービスである。ユーザーは問題に対して解答のコードをPython、C++、Java、PHP、JavaScriptなど学びたい言語で書き、テストケースでデバックした後コードを提出する。

武蔵野大学大学院、データサイエンス研究科を開設 世界で活躍するトップクラスの人材育成目指す

武蔵野大学大学院は4月1日、2019年に開設した私立大学として初のデータサイエンス学部に続き、13番目の研究科となるデータサイエンス研究科(修士課程)を有明キャンパス(東京都江東区)に開設した。

今回、新たに開設したデータサイエンス研究科では「データサイエンス技術」「データサイエンス応用」「ソーシャルイノベーション」を主要3基軸とし、8つの研究プロジェクトを設定する。

グーグル出資のAI企業ABEJA、SOMPOの関連会社に「非常に素晴らしい機会をもらった」

米Google(グーグル)などが出資する株式会社ABEJA(アベジャ)および、損害保険ジャパン株式会社などを傘下に持つSOMPOホールディングス株式会社は4月28日、両社の資本業務提携契約に関する説明会を開催した。

SOMPOホールディングスは4月14日にABEJAの発行済み株式のうち21.9%を既存株主からの譲渡により取得した。ABEJAはSOMPOホールディングスの関連会社になった。SOMPOホールディングスからABEJAに役員を派遣する。

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