東大ら無料コンテンツ載ったサイト Python Rなど:AIニュースまとめ

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画像はUnsplashより

日々、目まぐるしく進化、発展を遂げる人工知能(AI)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。

そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIに関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。

滋賀大学データサイエンス学部講師の講義が無料配信、回帰分析や判別分析を紹介する

滋賀大学データサイエンス学部は6月7日、放送大学のインターネット配信公開講座「データサイエンス革命(全6回)」に、滋賀大学データサイエンス学部 教授の和泉志津恵氏、滋賀大学データサイエンス学部 准教授 松井秀俊氏による講義を1コマずつ提供したと発表。無料会員登録は講座ページより。

「第1回 データサイエンスことはじめ(和泉志津恵氏)」は、例題やミニクイズを通してデータサイエンスの世界に触れられる。

トマトの収穫量を平均の約1.3倍 熟練と同等にするAI、環境が異なる状況でも安定した収穫量を実現

日本電気株式会社(NEC)とカゴメ株式会社は6月7日、AIを活用する農業ICTプラットフォーム「CropScope」を強化し、これまでとは異なる環境下での検証でも安定した収穫量を実現可能になったと発表した。

NECとカゴメが2019年にポルトガルの圃場で実施した営農実証試験では、窒素肥料は一般平均量の約2割の投入量で、ポルトガル全農家の平均収量の約1.3倍であるヘクタールあたり127トンの収穫量を実現した。熟練栽培者の栽培とほぼ同等の結果とされる。

ITエンジニアの理想の開発環境「Windows」9割が回答、Web会議は「Microsoft Teams」が人気

パーソルキャリア株式会社は5月26日、IT・テクノロジー人材のための社会人コミュニティ「TECH Street」において、日本全国のITエンジニア403名を対象に実施した「理想の開発環境に関するツール・サービス調査」の結果を発表した。

本調査では、使いたいPCは「Windows」と回答した人が9割におよぶ。チャットツールおよびWeb会議ツールは「Microsoft Teams」が人気だとわかった。

東京大学や滋賀大学らの無料学習コンテンツまとめたサイト、Python R データサイエンスなど充実

今回は数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開する、東京大学や滋賀大学らが提供している無料の学習コンテンツをまとめたサイト「リテラシーレベルモデルカリキュラム対応教材」を紹介する。

本サイトでは、AI、データ分析、時系列解析、回帰分析、「Python」や「R」といったプログラミングなど、データサイエンス関連の幅広いコンテンツを取り扱う。

AmazonやGitHubなど大規模な障害発生「古き良きインターネットみたいに」

2021年6月8日20時07分現在、「Amazon.co.jp」「楽天市場」「GitHub」などで障害が発生している、とする投稿がSNS上で相次いでいる。Ledge.ai編集部が確認したところ、すでに復旧済みと見られるサイトもある。

障害が発生しているとされるサイトはそのほか、「米ニューヨーク・タイムズ」「日本経済新聞」「読売新聞オンライン」「環境省」「金融庁」「AbemaTV」「TVer」「Paravi」「GYAO!」「メルカリ」などが挙げられる。

※障害はすでに修復しております。

マイクロソフト、石川県金沢市職員にAIやRPAなど習得できる研修開始 DX人材を育成

日本マイクロソフト株式会社と株式会社システムサポート(STS)は5月27日から、石川県 金沢市の職員を対象に「デジタル行政推進リーダー育成研修」を開始した。

今回の研修は、行政デジタル化の中心となるリーダー職員を育成し、デジタル技術の活用を全庁に広めることを目的としたもの。AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)など最先端の技術の習得を通じて、職員のITリテラシーを高め、業務効率化を実現するという。

機械学習で浮世絵から顔を抽出した「ARC浮世絵顔データセット」が公開

ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター(Center for Open Data in the Humanities / CODH)は、機械学習を用いて浮世絵から顔領域を自動抽出し、作成した「ARC浮世絵顔データセット」を公開した。

本データセットは、立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)が国立情報学研究所の情報学研究データリポジトリ(IDR)で公開する「立命館ARC所蔵浮世絵データベース」を対象に、共同研究グループが作成した。

滋賀大学、無料データサイエンス講座が開講 機械学習の手法と応用を学べる

オンライン講座サイト「gacco(ガッコ)」では6月10日の15時から、滋賀大学データサイエンス学部による「なるべく数式を使わない」という方針で構成した「大学生のためのデータサイエンス(Ⅱ)」が開講された。受講料は無料。

本講座では、機械学習の諸手法とその応用について説明する。まず「機械学習とは何か?」という説明から始め、その後に機械学習の応用事例を紹介。応用事例を先に見ることによって、機械学習の有用性が理解でき、機械学習の手法をより積極的に学べるとしている。

田辺三菱製薬、15分以上かかっていた薬物探索をAIで約16秒に「56倍以上の効率化の成果が得られた」

田辺三菱製薬株式会社と株式会社HACARUSは5月25日、新たな薬物スクリーニング用AI技術を構築したと発表。一薬物あたり15~40分かかっていた薬物探索の時間を約16秒まで短縮可能になった。

田辺三菱製薬は従来から、大阪大学大学院基礎工学研究科・機能創成専攻 三宅淳教授らの研究グループと共同で、ディープラーニング(深層学習)による薬物スクリーニング用AI技術開発について研究してきた。すでに本AI技術により、高い知識・技術を持った研究者による事前のデータ検討なしに、大規模な画像を用いた薬物評価が可能になった。

OKI、AIで熟練を要する外観異常を判定 作業時間を15%も削減

沖電気工業株式会社(OKI)は6月1日、製造現場のなかでも、とくに熟練者の技術・経験を必要とする検査工程にAIを取り入れ、省力化・自動化できる映像AIソリューション「外観異常判定システム」を発売した。提供開始時期は9月を予定している。

埼玉県本庄市の本庄工場で実施した実証実験では本システムの導入により、組立工程における作業ミスの見逃しをなくし、製造工程全体の作業時間を15%も削減できたという。

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