滋賀大学データサイエンス学部の講座が無料に:人工知能ニュースまとめ10選

このエントリーをはてなブックマークに追加

画像はUnsplashより

日々、目まぐるしく進化、発展を遂げるAI(人工知能)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。

そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIに関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。

新資格「データサイエンス数学ストラテジスト」が9月21日から開始 機械学習やビジネス活用も問われる

日本数学検定協会は、新資格「データサイエンス数学ストラテジスト」の資格試験を2021年9月21日から開始予定だと発表し、公式サイトを公開した。

「データサイエンス数学ストラテジスト」資格は、データサイエンス戦略(データの把握や分析など)で必要とされる数学的スキル、リテラシーの理解度・習熟度を測定し認定するもの。データサイエンスの基盤となる基礎的な数学(確率統計・線形代数・微積分)と実践的な数学(機械学習系・アルゴリズム系・ビジネス系数学)の2つが合わさり体系化されている。

孫正義さん、iPhone開発時スティーブ・ジョブズさんに「パンツ漏らすぞ」と言われた

ソフトバンク株式会社とSB C&S株式会社が9月15日に開催した「SoftBank World 2021」の基調講演のなかで、ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員 孫正義さんが、iPhone開発時にスティーブ・ジョブズさんに「おまえ、パンツ(のなか)漏らすぞ」と言われたことを懐かしむ場面があった。

孫正義さんが「日本復活の鍵」として挙げたのはスマートロボットだ。孫正義さんはスマートロボットをスマボの略称で呼んでおり、「おそらく、僕が作った造語ではないか」と話している。

ダミーの個人情報を自動生成するジェネレーター無償提供、最大1万人分を生成

株式会社ユーザーローカルは、開発者向けにシステム試験用の疑似個人情報データをワンクリックで自動生成できる「個人情報テストデータジェネレーター」を無償で提供開始した。本ジェネレーターは大量のダミーデータをすぐに生成し、システム開発における品質検査やセキュリティチェックに利用できる。

システム開発時には、本番運用を開始する前に動作テストやセキュリティチェックの実施が不可欠になる。しかし、実際の会員情報でチェックすることは危険なためダミーのデータを使ってテストを実施するが、ダミーデータ作成には大きな手間がかかる。

文系理系を問わず学びたい! 滋賀大学データサイエンス学部の無料講座 改訂版

オンライン講座サイト「gacco(ガッコ)」では10月18日の15時から、滋賀大学データサイエンス学部による文系理系を問わず、すべての大学生に学んでもらいたい内容を実現したとうたう「大学生のためのデータサイエンス(Ⅰ)」が開講される。受講料は無料。

本講座は改訂版として、滋賀大学を含む数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが提示した「数理・データサイエンス・AIモデルカリキュラム」に添い、新たなトピックスに「情報倫理」、データ分析手法に「主成分分析」や「クラスター分析」などを盛り込んだ。近年のデータサイエンス・AI分野の動向をアップデートし、リニューアルしている。

AI顔分析で似合うアイシャドウを提案してパレット作成 カネボウ「KATE」が開始

メイクアップブランド「KATE(ケイト)」を展開する株式会社カネボウ化粧品は、AIが顔印象分析で似合うアイシャドウを選び、オリジナルのアイシャドウパレットを作るサービス「KATE iCON BOX」を開始した。作ったパレットは、その場で自動販売機のように出てくる。

「KATE iCON BOX」は、 AI技術×KATE独自ロジックによる顔印象分析から、 同ブランドのアイシャドウ「ザ アイカラー」4色を組み合わせた「KATEオリジナルアイシャドウパレット」とメイク方法を提案するもの。AI技術がユーザーに似合う色を提案するほか、ユーザーは「ザ アイカラー」26色から好みの色を選ぶこともでき、35万通りの塗り方ができるという。

松尾豊氏が企画、無料でデータサイエンスのスキルを学べる講座開講 東大生以外も受けられる

東京大学では10月5日から、オンライン講座「GCI 2021 Winter」を開講する。本講座の企画は東京大学大学院工学系研究科 教授で、『人工知能は人間を超えるか』(KADOKAWA)などの著書でも知られる松尾豊氏が務める。応募締め切りは9月27日の10時00分まで。

本講座では、あらゆる分野で武器になるデータの解析・分析スキルを身につけられる。分析結果を効果的に可視化する技術、機械学習の基礎、データベースの扱い方、クラウドでの開発の基礎などを扱う。一人前のデータサイエンティストとして活躍する入り口に立つことを目指すという。

孫正義さん「大きなチャンスある」ソフトバンクグループ、AI企業投資の南米ファンド2 約3300億円

ソフトバンクグループ株式会社(SBG)は9月14日、AI企業への投資で知られる「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」のなかで、ラテンアメリカ市場に特化した2つ目の私募ファンド「ソフトバンク・ラテンアメリカ・ファンド2(ラテンアメリカ・ファンド2)」を設立し、30億米ドル(約3300億円)をコミットすると発表した。追加資金調達も検討する。

ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員の孫正義氏は「ラテンアメリカは経済的に世界でもっとも重要な地域のうちの1つで、ソフトバンクグループはこの地域の何億もの人々に恩恵をもたらすようなテクノロジーの導入を引き続き促進していきます」と述べている。

Windows 10上で無料利用できるAI-OCR 認識精度は95%、帳票設定を別端末で共有可能に

シー・システム株式会社は9月13日、Windows 10上において無料で利用できるAI-OCR「AI JIMY OCR」に、帳票設定のインポート・エクスポート機能を追加したと発表。本AI-OCRはMicrosoft Storeで無料公開している。

同機能では、これまで端末ごとに作成していた帳票設定を別端末やユーザー間で簡単に共有可能になる。複数の端末で同一の環境を構築したり、帳票設定を外部に委託したりすることで、より設定作業の効率化を進められるとしている。

ソニーの予測分析ツール「Prediction One」がAPI機能を追加 自社アプリやツールへの予測AI組み込みが簡単に

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は、予測分析ツール「Prediction One(プレディクション ワン)」の新機能を9月15日から提供開始した。

「Prediction One」は、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても数クリックの簡単な操作で予測分析が実現できるツールだ。自動的に評価データを構成したあと、複数の先端モデルを試して、最も精度の良いモデルを選び、そのモデルで予測精度と予測寄与度を算出してレポートを生成していく。

キカガク、元マイクロソフト得上竜一氏 元P&Gトップデータサイエンティスト今村修一氏が技術顧問に

AI、機械学習など先端技術に関する教育事業を提供する株式会社キカガクは9月15日、元日本マイクロソフト株式会社で、現rinna株式会社の得上竜一氏、元P&Gジャパン合同会社 トップデータサイエンティストで、現今村商事株式会社 代表取締役の今村修一郎氏を技術顧問に迎えたと発表した。

キカガクは今回の就任について「問題解決型の先端IT人材を育成するコンテンツを提供するため、実現場の豊富な経験と実績のある今村修一郎様と得上竜一様が技術顧問として就任しました」と説明している。

そのほか、最新AIニュースはこちらから