総務省監修データ分析の初歩学べる無料教材:人工知能ニュースまとめ10選

このエントリーをはてなブックマークに追加

画像はUnsplashより

日々、目まぐるしく進化、発展を遂げるAI(人工知能)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。

そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIに関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。

東京大学、強化学習と統計的自然言語処理の講義資料が無料公開 サイバーエージェントの講師ら担当

東京大学が8月27日~8月29日に開催した「Summer School 数理物理 2021(機械学習の数理)」において実施した講義、「強化学習」および「ノンパラメトリックベイズ統計と統計的自然言語処理」の講義資料が無料公開された。

「Summer School 数理物理」は1987年に第1回目を開催した、これから研究を始めようとしている大学院生や、数理物理の広い分野にわたる(専門外の)研究者を対象にした入門的な講義。主なターゲットは若手研究者や大学院生だが、学部学生や一般社会人を含む幅広い範囲の参加者が集まるという。

AIが1時間で1000案のパッケージデザインを生成 920万人分の調査データもとに

株式会社プラグは9月30日、AIが自動でデザインの生成と評価を繰り返し、消費者に好まれる商品パッケージデザインを開発するサービス「パッケージデザインAI」を発売する。

これまでパッケージデザインの開発では、最終段階で実施する消費者調査と、その結果をもとに実施するデザインのブラッシュアップに2~3カ月ほどの期間を要した。本サービスは、生成と評価を繰り返し、1時間で1000案のパッケージデザインを創出できる。

囲碁の対局中に抜き打ち身体検査を初めて実施 スマホ所持は反則負け、AIを用いた不正防止

囲碁の日本棋院は9月23日、AIを用いた不正を防止するため、対局中に抜き打ちの身体検査と手荷物検査を初めて実施した。スマホなどの電子機器を所持していることが明らかになった場合、すぐに反則負けと判断するという。

新聞各紙の報道によると、検査は昼食休憩後、金属探知機を使用してズボンのポケットやかばんなどを確認した。今回は8局/16人の棋士が検査を受け、電子機器の所持は見つからなかった。検査は今後も不定期に実施するとしている。

データ分析のはじめの一歩を無料で学べる 総務省監修の高校教材『データサイエンス・データ解析入門』がpdfで公開

株式会社Rejouiが制作した補助教材『高等学校の「情報Ⅱ」のためのデータサイエンス・データ解析入門』が、総務省統計局サイト上で公開された。総務省統計研究研究所が監修を務める。

「情報Ⅱ」とは、高等学校での共通必修科目「情報Ⅰ」の内容を発展させた、プログラミングを含む選択科目だ。2022年(令和4年)度から全面実施される。

ソフトバンクグループ、中国の配膳ロボット企業への200億円以上の出資を主導

ソフトバンクグループ株式会社(SBG)は、AI企業への投資で知られる「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2」において、自動配送ロボットや飲食店用の配膳ロボットなどを手がける、中国のKeenon Robotics Co., Ltd(キーン・オン・ロボット)への2億ドル(約220億円)の出資を主導した。キーン・オン・ロボットが現地時間9月15日に発表した。

キーン・オン・ロボットの創設者であるTony Li(トニー・リー)氏は、今回の資金調達により「社内の研究開発を通じてイノベーションを推進し、新しくて効率的かつコスト削減のアプリケーションを提供する一方、新規マーケットへの進出と、成長を促進して売上高を増大させる新しい可能性を見いだすことで、現行のロボットプラットフォームを拡大する」と述べている。

カネカ、RPAで年間2万709時間の工数削減 プログラミング未経験者も使えるノーコードツールも

株式会社カネカは、ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)プラットフォーム「UiPath」を活用することで、2020年度末には年間2万709時間の工数を削減した。サービス提供元のUiPath株式会社が9月10日に発表した。

カネカはIT部門と現場部門がそれぞれ自走するハイブリッドな体制によるRPA活用を目指しており、2019年2月に導入済みの「UiPath Studio」に加えて、2020年5月には「UiPath StudioX」を利用開始した。

「AIが紹介した相手に会ってみたい」9割以上、AI婚活の利用経験は12%にとどまる

株式会社TMSホールディングスは9月15日、婚活中の男女を対象にAI婚活に関するアンケート調査の結果を発表した。

本調査では、AIが紹介した相手に会ってみたい人は9割以上いるものの、実際にAI婚活を利用した経験がある人は12%にとどまるとわかった。

Pythonが2位、2021年9月のプログラミング言語ランキング

TIOBE Softwareは2021年9月、人気を集めたプログラミング言語を並べた「2021年9月のTIOBE指数」において、「Python」が2位になったと発表した。

TIOBE Programming Communityインデックスを見ると、1位は「C」で4.12%減少、2位は「Python」で1.20%増加、3位は「Java」で2.37%減少、4位は「C++」で0.01%増加、5位は「C#」で1.20%増加している。

数学の定期テスト得点が4.9点向上、1日約40分以上のAI先生の勉強で

atama plus株式会社と練成会グループは9月27日、株式会社れんせいが北海道を中心に運営する学習塾チェーン「練成会」において、全教室で中学数学・英語の集団指導のカリキュラムに、AI先生「atama+(アタマプラス)」を組み込むと発表した。2021年9月からは中学1〜2年生、2022年4月からは中学全学年に提供する。

練成会は2021年2月、集団指導の中学1〜2年生を対象に数学でatama+を試験的に提供した。2020年11月と2021年2月末に実施した定期テストにおける数学の得点の平均を比べると、約40分/日以上atama+で学習した生徒の得点の伸びは、atama+を使用した全生徒より4.9点上回ったことが確認できたという。

GMOペパボ、エンジニアの研修資料を無料公開 合計14時間の機械学習研修ほか

GMOペパボ株式会社は9月21日、公式ブログにおいて、株式会社ミクシィやサイボウズ株式会社、株式会社リクルートなどに続き、エンジニア研修2021の研修資料を無料公開した。研修資料は「モバイルアプリ研修」「機械学習研修」などで構成される。

「機械学習研修」は、機械学習の初学者が手法のコンセプトを学び、手法を用いる際の設計や手順が研修前と比較して具体化できることをゴールに設定した。機械学習の前提としてのデータの重要性と、その扱い方を習得することにもフォーカスしている。日程は5日間・合計14時間。

そのほか、最新AIニュースはこちらから