源氏物語好きAIくずし字認識に挑戦でグーグル入社:人工知能ニュースまとめ10選

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画像はUnsplashより

日々、目まぐるしく進化、発展を遂げるAI(人工知能)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。

そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIに関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。

顔画像3000枚のデータセットが無償提供、商用利用可能

株式会社APTOは10月5日から、株式会社エイアイ・フィールド向けに作成・提供したAIに学習させるための商用利用可能な顔画像データ3000枚とアノテーションデータのデータセットを期間限定で無償提供開始した。無償提供期間は2021年11月30日まで。

前回、研究開発利用での顔画像のデータセットを配布した結果、好評だったため、第2弾として商用利用可能なデータセットとして無償提供をすることにしたという。

「DX推進する企業は志望度が上がる」就活生の約半数が回答

株式会社学情は9月9日、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動においてDXを意識しているのか調査した結果を発表した。

「企業がDXを推進していることを知ると志望度が上がる」と回答した学生は49.6%。約半数はDXに取り組む企業に好感をもっていることがわかった。「企業の成長には、DX推進が不可欠だと思う」「デジタル技術やデータを駆使することで、よりニーズに合ったサービスが提供できると思う」などの声が挙がる一方で、「実際にどのようなDXに取り組んでいるのかによって、志望度は変わる」といった指摘も寄せられた。

源氏物語が好きすぎてAIくずし字認識に挑戦でグーグル入社 タイ出身女性が語る「前人未到の人生」

カラーヌワット・タリンさんはタイの首都・バンコク出身。日本の古典文学に魅了され、大学院進学とともに1人で来日した。大学院での専攻は『源氏物語』の古注釈ながら、古典文学の魅力を少しでも多くの人に伝えるために、AIによるくずし字認識に挑戦。9月6日にグーグル合同会社 AI開発部門 Brainチームのリサーチ・サイエンティストとして入社した。

「異色の経歴」という言葉があるが、タリンさんほどこの言葉がふさわしい人物は存在しないだろう。何が彼女を突き動かしているのか。

明星大学、Pythonなど学べる初心者向けの無料講座

COPERU Projectは10月19日から、コーディングを初めてする人や楽しみたい人(中学生・高校生・大学生・社会人・保護者など)向けに、無料のオンライン講座「『はじめてのプログラミング』大学生らが優しく寄り添う無料オンライン農園」を開講する。期間は2022年1月20日までで、いつからでも始められる。

本講座では「Python 3」などを用いたコーディングを体験できる。講師はコーディングの経験があるだけではなく、情報と教育の両方に興味のあるプログラミング学習塾の講師や、情報と教育の両方を学び進めている大学生。

松尾豊氏や安宅和人氏ら登壇 IPAがDXテーマの無料オンラインイベント開催

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、10月11日にオンラインイベント「IPAデジタルシンポジウム2021 ~DX:その一歩を踏み出そう~」を開催する。参加費は無料、現在公式サイトで事前登録を受け付けている。

基調講演には『いまこそ知りたいAIビジネス』『いまこそ知りたいDX戦略』の著者で、パロアルトインサイト CEO/AI ビジネスデザイナーの石角友愛(いしずみ・ともえ)氏が登壇。「いまこそ知りたいDX戦略~DXで未来を拓こう~」というタイトルで、DXのステップ、マインドセットや成長戦略のポイントを読み解く。

NECがアノテーション自動化技術を開発 30分以上かかる人力作業を20秒に短縮

NECは9月30日に、画像認識の正解付け作業(アノテーション)を自動化する「画像認識向けインスタント物体登録技術」を開発したと発表した。小売業や物流業向けに、2022年の製品化を目指す。

「画像認識向けインスタント物体登録技術」は、商品を手に持ちカメラの前で動かすだけで、画像認識モデルに商品が登録できるもの。カメラを使った画像認識で無人決済や棚商品管理、出荷検品などが広まる中、あらかじめ各商品の画像を複数枚撮影して画像認識モデルを構築する商品登録作業が欠かせない。

日本経済新聞、AIが生成した人物で動画を制作 数日〜10日程度かかる作業がわずか1日に

株式会社日本経済新聞社は10月4日、同社の研究開発組織である日経イノベーション・ラボにおいて、データグリッドと共同で、AIが生成した人物(バーチャルヒューマン)を用いて動画を制作するシステムを開発したと発表。AIが作り出した実在しない人物や実在する人物をベースに、自由に発話する内容を指定し、動画を制作できる。

人物をキャプチャーしてCGを作る従来の手法とは異なる技術で、AIに人間の写真の特徴を学習させ、より自然な人物データを自動生成することを可能にした。人物データに対して、入力した音声データにあわせて自然な形で唇の形を生成するリップシンク技術、表情を変化させる技術を組み合わせることで、バーチャルな人物ながらも写実的な動画を作成できる。

東大や京大の講師が担当、推測統計の方法を学べる無料講座

オンライン学習サイト「gacco(ガッコ)」では10月6日の15時から、オンライン講座「統計学Ⅱ:推測統計の方法」が開講される。受講料は無料。

本講座は、日本統計学会と日本計量生物学会が協力して作成しており、統計学Ⅰで学んだデータ分析の基礎に続いて、推定・検定・回帰分析などの推測統計の方法を学べる。

Kaggleエンジニア人材育成プログラムが開講 Kaggle Masterがコーチに

株式会社A-BANKは、世界最大のデーターサイエンス・コンペティション「Kaggle(カグラー)」で活躍できるエンジニア人材を育成するプログラム「かぐら〜座」を開始すると発表した。

Kaggler(Kaggle経験者)たちをオンライン・コーチとして招き、多様なコースを展開予定という。人材エージェント事業とリンクし、実践的なデータサイエンティストを国内のDX(デジタルトランスフォーメーション)企業に紹介する。

経営管理の「次の一手」を支援 データ蓄積・AI予測・施策検討を一元化する、製造業向け販売計画クラウドサービス開始

TISインテックグループのTIS株式会社は、AIを活用した将来予測を基に意思決定ができるクラウドサービス「予測型経営DXサービス for 販売計画」の提供を開始すると発表した。製造業での販売計画の立案から管理、施策検討までをパッケージ化し、勘と経験に頼らないスピーディな意志判断を支援する。

「予測型経営DXサービス for 販売計画」は、経営管理部門での「意思決定には数か月以上先の販売数量計画が必要だが、今あるものは信用できない」「必要な情報が揃えられず、数か月以上先の計画ができていない」などの悩みを解決しうるサービスだ。

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