京都大学、Python基本解説の無料教科書:人工知能ニュースまとめ10選

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画像はUnsplashより

日々、目まぐるしく進化、発展を遂げるAI(人工知能)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。

そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIに関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。

DX推進の基礎スキル・リテラシーを問う資格が登場

とうとう、DX推進の資格が登場した――。IoT検定制度委員会(株式会社サートプロ内)が、初めてDX推進を行うユーザーのスキルレベルを明確化する認定資格「+DX(プラスディーエックス)」の情報を10月10日に公開した。

「+DX」は、DX推進に必要なスキル・リテラシーを証明する資格とのこと。ビジネスパーソンがもともと持っている能力や技術力に対して、+αとなるDXについての知識および体系の理解度を測定。DX推進に欠かせない、一定のスキルやリテラシーがあることを証明するものだとしている。

日立、AIでTwitterから反響を分析 モラルと意外性の分析が可能に

株式会社日立製作所(日立)は10月7日、AIを活用し、Twitterなどのテキストデータから企業や商品に対する反響を「感情」の観点で分析・可視化する「感性分析サービス」に、新たに道徳の観点で分析する「モラル分析」、意外性の観点で分析する「意外性分析」の2つの機能を追加した。

AIでテキストから特徴語を抽出し、「擁護」「公正」「内集団」「権威」「純潔」の5つの道徳基盤のどれにあてはまるか、各道徳基盤に守っているか、破っているかを分類する。うれしさや驚き、不満などの顕在化した感情の背景にある道徳的な価値観を定量的に可視化できる。

マイナンバーカードの顔認証ソフトウェアを作ったのはあの音楽再生ソフトの会社だった

リアルネットワークス株式会社は、医療機関・薬局向けの顔認証マイナンバーカードリーダーに同社のAI顔認証ソフトウェア「SAFR」(セイファー)が採用されたと発表した。患者自身が読み取り機にマイナンバーカードを置くと、カード内の写真データとリーダー(読取り機)のカメラで顔認証による本人確認ができる。

マイナンバーカードの健康保険証利用は、10月20日から本格開始する。一部の医療機関・薬局などでの受付時、窓口に置かれる「顔認証付きカードリーダー」にマイナンバーカードを置き、暗証番号もしくは顔認証で本人確認を開始。薬剤情報の閲覧・特定健診情報の閲覧の同意を確認すると、受付が完了するという。

京都大学、Pythonの基本を解説した無料の教科書「素晴らしすぎる」「非常にわかりやすくて良い」

今回は、京都大学が全学共通科目として実施するプログラミング演習(Python)の教科書として作成し、無料公開している「プログラミング演習 Python 2019」と「プログラミング演習 Python 2019(コラム編)」を紹介する。SNS上では本教材について「素晴らしすぎる」「非常にわかりやすくて良い」などと評判になっている。

※現在、最新版である「プログラミング演習 Python 2021」と「プログラミング演習 Python 2021(コラム編)」が公開中です(※10月21日 10時46分加筆)。

10億行以上のビッグデータをプログラミング不要で分析 分析ツールnehanに新プラン

株式会社nehanは分析ツール「nehan」に、10億行以上のデータをプログラミング不要で分析できるビッグデータ対応プラン「Hyper nehan」を追加したと発表。

本プランを選択すると、nehanに搭載しているデータ処理機能がビッグデータに対応する。同社は検証として、20億行×14列・約100GBのビッグデータを用意し、処理時間を比較した。

『DX白書2021』PDFが無料公開 日本企業は人材不足が76% アメリカと大きな差

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公開した『DX白書2021』が話題になっている。印刷書籍版は2021年12月発行予定で、現在PDFファイルを無料ダウンロードできる。

「DX白書2021」は、日本とアメリカの企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)動向について比較調査した。DXに関する戦略・人材・技術について、アンケート調査を実施し、日本企業の現状や課題を考察している。調査で明らかになった主なポイントは以下のとおり。

松尾豊氏が企画、ディープラーニングを用いた強化学習を学べる無料講座 東大生以外も受けられる

東京大学 松尾研究室は、ディープラーニング(深層学習)を用いた強化学習に特化した全6回のオンライン講座「深層強化学習 オータムセミナー2021」の受講生を募集開始した。対象は学生(大学院、大学、高専、専門学校、高校、中学など)。募集締め切りは10月25日(月)の10時00分まで。受講料は無料。

本講座は、東京大学でディープラーニング基礎講座を公開してきた松尾研究室が、ディープラーニングの基礎を習得済みの学生を対象として開講するもの。深層学習を用いた強化学習の研究・社会実装のスタートラインに立てるレベルの知識・実装力の習得を目指せるという。

1位は渋谷、2位は五反田 東京エリア別のIT求人数ランキング

ボスアーキテクト株式会社は、フリーランスエンジニア向けIT求人サイト「エンジニアスタイル東京」に集まる10万件を超える案件・求人からなるビッグデータを活用した「東京都・IT求人数エリア別ランキング」を発表した。

1位は渋谷エリア(求人数は3806)。渋谷エリアは、IT企業が集中していることから「日本のシリコンバレー」とも言われている。特に渋谷のIT企業が集まっているエリアは、アメリカのシリコンバレーを比喩して「ビットバレー」と呼ぶ場合もある。

AI広告で120%以上の集客効果を確認、実証実験の第2弾で事業性を検証

サッポロ不動産開発株式会社は10月4日〜10月31日、北海道札幌市で運営する複合商業施設サッポロファクトリーにおいて、AIカメラソリューション「AWL Lite(アウルライト)」による商業施設内の利用者分析と施設内飲食店のリアルタイム混雑状況の可視化による、商業施設内の店舗回避促進技術の実証実験の第2弾を実施する。

本実証実験は、北大発ベンチャーのAWL株式会社と共同で実施し、商業施設利用者に対して最適な広告を表示する「AI広告表示」技術を活用した事業創出を目指すという。

落合陽一氏ら各分野の研究者のデータサイエンス活用講義が一部無料公開 筑波大オープンコースウェア


今回は、オンラインで無料公開されている動画群「筑波大学 オープンコースウェアのデータサイエンス講義」を紹介したい。オープンコースウェア「データサイエンス講義」のサイトには、各学問分野でのデータの収集、管理や活用方法を知るビデオ講義が一般公開されている。

導入「社会におけるデータサイエンスの位置付けとその意義」と位置づけられている動画。落合陽一氏をはじめ、システム情報系や医療系、人文社会や体育系と、分野は多岐にわたっている。非常に興味深いテーマが選ばれており、多くの発見があるだろう。

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