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日々、目まぐるしく進化、発展を遂げるAI(人工知能)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。
そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIに関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。
- 京大の講師が担当する微積分の基礎を学べる無料講座 終了までのタイムアップ迫る
- 「なにこれすごい」「適度な普通感!」AIが生成した架空のアイドル
- Pythonが2カ月連続で1位、2021年11月のプログラミング言語ランキング 今後PHPはゆっくり衰退か
- 東京工業大学、機械学習の講義ノートが無料公開 Pythonの実装も学べる
- 3秒で文章を半分に要約できるAI 文章や記事のURLを入力するだけ
- トップエンジニア学生の約半数が「Python」をもっとも使っていると回答
- 大日本印刷、AIで顧客の声から感情を解析 効果的なリモート接客を支援
- 『データ分析のための統計学入門』無料PDF公開中 データサイエンティストら執筆
- ニトリHD、DX推進で経費精算の運用見直し 年4万6000時間の業務時間を削減
- 松尾豊氏が講師を務める無料AI講座「AI For Everyone」登録者数が1万5000人を突破
京大の講師が担当する微積分の基礎を学べる無料講座 終了までのタイムアップ迫る
オンライン講座サイト「gacco(ガッコ)」では、オンライン講座「数理・データ科学のために結局勉強することになる微積分の基礎」を開講中だ。閉講日時は2022年2月28日の23時59分。今すぐ始めると間に合うはず。受講料は無料。
「定義・定理・証明」のスタイルからはできるだけ離れ、証明するにしても簡単な説明や図による直感的な理解に留めたという。「数理・データ科学に関係していれば結局のところ数学を勉強する羽目になる。人生には我慢も必要だと思って頑張って受講してほしい」と呼びかけている。
「なにこれすごい」「適度な普通感!」AIが生成した架空のアイドル
今回はAIを活用し、この世に存在しないアイドルを生み出す「アイドル自動生成AI」をご紹介したい。京都大学発のAIスタートアップである株式会社データグリッドが過去に発表し、話題を呼んだものだ。当時、SNS上では「なにこれすごい」「適度な普通感!」などのコメントが見られた。
誰も実際にアイドルグループに所属していそうな女性に見えるが、彼女たちはAIが生み出した架空の人物なのだ。アイドルと言っても、実際のアイドルがそうであるように、輪郭や髪型、耳の形、唇の厚さはさまざまである。
Pythonが2カ月連続で1位、2021年11月のプログラミング言語ランキング 今後PHPはゆっくり衰退か
TIOBE Softwareは2021年11月、人気を集めたプログラミング言語を並べた「2021年11月のTIOBE指数」において、「Python」が2カ月連続で1位になったと発表した。
TIOBE Programming Communityインデックスを見ると、1位は「Python」で0.35減少、2位は「C」で5.49%減少、3位は「Java」で0.96%減少、4位は「C++」で0.69%増加、5位は「C#」で1.39%増加した。
東京工業大学、機械学習の講義ノートが無料公開 Pythonの実装も学べる
東京工業大学情報理工学院 機械学習の講義で使用した講義ノート「機械学習帳」が無料公開されている。
「機械学習帳」では、機械学習の理論と実装を一緒に説明することで、理論の実装や応用に触れるだけではなく、プログラムの実行例を通して理論への理解を深められるという。Pythonに加え、NumPy、Matplotlib、scikit-learn、scipy、PyTorchなどのエコシステムとあわせて機械学習の実装を習得できる。
3秒で文章を半分に要約できるAI 文章や記事のURLを入力するだけ
株式会社バズグラフは11月30日、独自の自然言語解析技術を駆使した文章要約AI「タンテキ」(無料版)の派生サービスとして、「圧縮タンテキ」を公開したと発表した。
本サービスは、文章やニュース記事のURLを入力することで文章を瞬時に約50%に要約できる。本サービスで、日常でニュースを読む際や仕事中の調べ物の際にかかる手間が軽減され、作業効率を上げる効果が期待される。
トップエンジニア学生の約半数が「Python」をもっとも使っていると回答
株式会社サポーターズは11月18日、就活支援サービス「サポーターズ」に登録するエンジニア学生のうち、トップエンジニア学生436名を対象に実施した、開発環境についてのアンケート調査結果を発表した。
「普段もっとも使っているor好きなプログラミング言語」では、AIやデータ分析ニーズの高まりを背景に、Pyhton(45.6%)が2位以下に大きな差をつけ、トップシェアを獲得した。
大日本印刷、AIで顧客の声から感情を解析 効果的なリモート接客を支援
大日本印刷株式会社は11月30日、リモートで接客中の顧客の声からAIが感情を解析し、接客中のオペレーターなどに解析結果を伝えることで、より効果的な接客・商談を支援するシステムを開発したと発表した。
本システムの音声感情解析は、接客・商談の際に顧客が発した「声の波形の振幅や間隔」と「周波数」について、AIが独自の計算方式と測定によって解析し、話し手の感情の状態を可視化する。解析した感情は、9つの感情(正直・本心/高い期待/興奮/恥じらい/確信が持てない・自信がない/ストレス/緊張/強い興奮/より高いストレス)に分類される。
『データ分析のための統計学入門』無料PDF公開中 データサイエンティストら執筆
アメリカのデータサイエンティストらが執筆した『データ分析のための統計学入門 原著第4版』の日本語版PDFファイルが無料公開されている。SNS上では本書や無料公開について「めっちゃ良さそう」「すばらしい……」など、称賛のコメントが見られる。
本書は「データ分析への誘い」「統計データの記述」「確率」「確率変数の分布」「統計的推測の基本」「カテゴルリカル・データの統計的推測」「量的データに対する推測」「線形回帰への入門」「重回帰とロジスティック回帰」といった9章で成り立っている。
ニトリHD、DX推進で経費精算の運用見直し 年4万6000時間の業務時間を削減
株式会社コンカーは11月15日、株式会社ニトリホールディングスがグループ間接費管理基盤として、コンカーの経費精算・管理クラウド「Concur Expense」を採用したことを発表した。ニトリホールディングスは経費精算フローの運用を見直し、業務時間を年間で約4万6000時間削減を見込んでいるという。
本ソリューションは、2021年11月に店舗勤務の社員を含む約6000名を対象に導入後、2022年2月に、グループ会社の株式会社島忠への展開を予定している。
松尾豊氏が講師を務める無料AI講座「AI For Everyone」登録者数が1万5000人を突破
一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が提供する「AI For Everyone(すべての人のためのAIリテラシー講座)」の受講登録者数が1万5000人を突破した。
JDLAは本講座を「すべてのビジネスパーソンに向けた、AI/ディープラーニングについてまず『知る』ための無料エントリー講座」と位置づける。AIの基礎を学びたい人、今の組織をAIが使いこなせる組織に変えたい人など、理系文系はもちろん、肩書きや職種問わず、受講できるとしている。
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