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日々、目まぐるしく進化、発展を遂げるAI(人工知能)業界。さまざまな企業が新しいサービスを開始したり、実験に取り組んだりしている。
そこで本稿ではLedge.aiで取り上げた、これだけは知っておくべきAIに関する最新ニュースをお届けする。AIの活用事例はもちろん、新たな実証実験にまつわる話など、本稿を読んでおけばAIの動向が見えてくるはずだ。
- 統計学の基本が学べる初心者向けの無料講座 相関分析や回帰分析も
- GMO、新卒エンジニアやデータサイエンティストの年収を710万円に
- 富士通とマサチューセッツ工科大学、未知のデータを高精度に認識できるAIを共同開発
- 無料のPython入門講座 プログラミングの基礎知識を身につけられる
- AIで視覚障がい者の歩行アシスト機器の精度向上へ、九州工業大学ら
- プログラミング学習者は約9割が挫折を経験 学習方法は独学が半数以上
- AI搭載の業務用モバイルアプリをノーコードかつ低コストで開発可能に、AI insideとユニフィニティーが連携
- 無料で受けられる京大メソッドの統計入門、終了までのタイムアップ迫る
- AIで瞳のうるおい度をセルフチェック 眼科専門医が監修した対処法も掲載
- GitHub人気プログラミング言語ランキング、Pythonが3年連続で2位をキープ
統計学の基本が学べる初心者向けの無料講座 相関分析や回帰分析も
一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)はオンライン講座「統計学入門 2020」を開講している。講座開講期間は2022年3月31日まで。統計学の初学者を対象としている。
本講座では、統計学の考え方、標本分布の特性値の捉え方、母集団の分布の性質やそれを用いた推計や検定、それを実施する際の基本となる確率と確率分布について学べる。自然現象や社会現象において2つ以上の現象が組みになって同時に変化する場合の分析のための相関分析と回帰分析についても学習できる。
GMO、新卒エンジニアやデータサイエンティストの年収を710万円に
GMOインターネットグループは12月9日、グループ各社で新卒年収を日本国内で最高水準の710万円とする「710プログラム」を2023年度の新卒採用から開始すると発表した。
主な職種例はエンジニア(サーバー、ネットワーク、セキュリティ、Webアプリケーションなど) 、データサイエンティスト(機械学習、確率論・統計学、金融工学、アドテクなど)、クリエイター(Webデザイナー、グラフィックデザイナー、フロントエンドエンジニア、映像クリエイターなど)、管理部門専門職(弁護士、公認会計士、税理士など)、企画営業職 、マーケティング。ただし、高度な専門知識を持ち、実務に反映できる人材に限るとしている。
富士通とマサチューセッツ工科大学、未知のデータを高精度に認識できるAIを共同開発
富士通株式会社とマサチューセッツ工科大学 Center for Brains, Minds and Machines(CBMM)は12月9日、学習時と傾向の大きく異なる未知のデータに対しても、AIが高い認識精度を示す技術を共同で開発したと発表した。
本技術は、人が物を認知する際に形や色などの見え方に違いがあっても、それらの視覚情報を脳内で正確に捉えて分類できることに着目している。複数の画像データをDNNに入力した際に生じるニューロンにおける対象物の見え方と分類の反応から独自の指標を算出し、本指標の数値が高くなるようにDNNの学習を促進させることで、AIの認識精度を向上させた。
無料のPython入門講座 プログラミングの基礎知識を身につけられる
JMOOCは、無料講座「Python入門 2020」を開講している。講座開講期間は2022年3月31日まで。
本講座の目標は、Pythonでプログラミングができるようになること。具体的には、プログラミングの基礎知識を身につけ、Pythonでかんたんなスクリプトの作成・実行、Pythonの各種ツール類のチュートリアルができることに設定した。
AIで視覚障がい者の歩行アシスト機器の精度向上へ、九州工業大学ら
株式会社マリスcreative design、国立大学法人九州工業大学の和田親宗研究室、および株式会社マクニカは12月3日、2021年3月より実証実験を進めてきた視覚障がい者のための歩行アシスト機器「seeker(シーカー)」において、AIを活用した危険検知の精度・性能向上に産学連携で共創し、実用化を加速すると発表した。
日本では現在、視覚に障がいをもつ人が31万人を超えているが、今後高齢化が進むことでその数がさらに増えると予想されている。
プログラミング学習者は約9割が挫折を経験 学習方法は独学が半数以上
init株式会社は12月3日、プログラミング学習経験者300名を対象に実施したインターネット調査の結果を発表した。本調査によりプログラミング学習者のうち約9割が挫折を経験し、挫折時期は3カ月以内が6割であることがわかった。
プログラミング学習でつらいと感じた時期を調査したところ、1位は1カ月で38%、2位は3カ月以内で22%だった。合計すると3カ月以内に60%の人が、挫折を経験していることが明らかになった。
AI搭載の業務用モバイルアプリをノーコードかつ低コストで開発可能に、AI insideとユニフィニティーが連携
AI inside 株式会社は12月16日、株式会社ユニフィニティーと連携し、AI inside の文字認識や画像認識などのAI技術を提供開始したと発表した。
両社の連携により、ユーザーはノーコードアプリ開発プラットフォーム「Unifinity」上で、自社の業務に合わせてカスタマイズしたAI搭載のモバイル端末向け業務用アプリを低コストで簡単に開発できる。
無料で受けられる京大メソッドの統計入門、終了までのタイムアップ迫る
株式会社ドコモgaccoは、オンライン講座「gacco(ガッコ)」において、京都大学 国際高等教育院 附属データ科学イノベーション教育研究センターによる「統計の入門」講座を開講中だ。閉講日時は2022年2月28日(月)23時59分。今すぐ始めると間に合うはず。受講料は無料。
統計に関する知識は、実験や試験、調査などの結果を用いた実証研究をするためだけではなく、近年では、多くの場面で必要とされるようになっている。さまざまなものの効果やリスクがデータとともに語られ、生活者もデータを正しく読み解く力が必要とされる。企業活動では、情報技術の発展によって日々膨大なデータが生成されており、活用が求められている。
AIで瞳のうるおい度をセルフチェック 眼科専門医が監修した対処法も掲載
参天製薬株式会社は12月3日から、独自のAI画像認識技術を用いた、瞳のうるおい度をセルフチェックできるスマートフォンアプリ「瞳うるるスキャン」を提供開始した。対応OSはiOSとAndroid。
「瞳うるるスキャン」は、目の乾きや疲れに関連の深い「瞳のうるおい不足」、つまり涙の不安定性について知ってもらい、涙ケアを促すことを目的に作ったセルフチェックアプリだ。スマートフォンで撮影した自分自身の目の表面に映った風景像の歪みや滲みをAIの画像認識技術で検出し、自分では知ることのできない瞳のうるおい度や、結果に応じた対処法がわかる。
GitHub人気プログラミング言語ランキング、Pythonが3年連続で2位をキープ
米GitHubは12月2日(現地時間)、同社の公式ブログで年次レポート「The 2021 State of the Octoverse」を公表した。
レポートのハイライトでは「Top languages over the years」が紹介されている。2021年のトップ言語はJavaScriptで、2014年から7年連続で首位となった。続く2位はPythonで、2019年にJavaを抜いて以来3年連続でこの位置をキープしている。
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