AIが幽霊のような不気味な人影を合成するシステム「幽霊と言うにはちょっと……」

このエントリーをはてなブックマークに追加

人工知能(AI)を活用した「すごい!」「おもしろそう!」といった画像変換技術を紹介する本コーナー。今回は、何もない風景写真に幽霊のような不気味な人影を合成するシステム「AI Spirits(AI スピリッツ)」を紹介したい。

公式サイトより

もしかしたら、日本の読者は幽霊と聞くと、貞子のような髪の長い女性であったり、足がなく手の甲をだらっと下げている様子であったりを想像するかもしれない。しかし、「AI Spirits」では、海辺や森などの自然豊かな風景写真を中心に、不気味な人影のようなものを出現させてくれる。

公式サイトより

もちろん、薄暗い風景写真だけではなく、晴れ渡った海の風景写真にも、幽霊のような人影を合成できる。また、ほんの少し建造物が映り込んでいても、画像変換には問題ないようだ。



公式サイトより

とはいえ、幽霊と言えば、やはり廃墟というイメージ。廃墟に不気味な影が映り込む画像がもっともそれっぽいと言えるかもしれない。人影と言えるかどうかは怪しいところだが……。

MITの学生が何千もの画像に生成的なDNNを訓練

本システムを構築したのは、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)の学生であるジヴ・エプスタイン(Ziv Epstein)氏とマット・グロウ(Matt Groh)氏という。公式サイトによると、本システムにはAIを活用しており、世界中の人々から提供された何千もの画像に生成的なディープ・ニューラル・ネットワーク(DNN)を訓練しているとのこと。

冒頭で触れたとおり、本システムで生成される画像は日本での一般的な幽霊のイメージとは異なるため、日本のSNS上では「日本の心霊写真とはずいぶん趣が異なる」「幽霊と言うにはちょっと……」などのコメントも見受けられる。

一方で、本システムは、AIが人間より賢い知能を生み出せる時点を指す「シンギュラリティ(技術的特異点)」論や、政府が国民に現金を定期的に支給する「ベーシックインカム」論など、大げさな議論よりははるかに、AI技術を身近に感じられるものと言える。気になる人は公式サイトも覗いてみては。

AIで適当な落書きを猫の写真に変換する無料サイト、これはムズい……

なお、本コーナーでは過去に、適当なイラストを猫の写真に変換する無料サービス「Edges2cats」を紹介している。気になる人は以下の記事をチェックしてほしい。