青森県庁にAI議事録が導入、人工知能が会議の議事録を自動で作成

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1月9日、株式会社イグアスが販売するクラウド型AI議事録作成支援ソリューション「AI Minutes for Enterprise」が青森県庁で採用が決定したと発表された。

青森県公式サイトより



青森県庁ではAI Minutes for Enterpriseの2020年度本格導入を目指し、2019年11月19日~2020年3月31日までの期間、青森県総務部行政経営管理課を中心に全庁内で活用し、使い勝手や効果を検証している。

プレスリリースによれば、青森県庁では日常的に多くの会議が実施され、その議事録手作業で作成している現状では、職員は文字起こしという単純作業に多くの時間を費やさざるを得ず、そのために残業時間が多くなり、ほかの業務を圧迫しているそうだ。

青森県庁ではこの状況を打開するためにAI議事録を活用し、大幅な時間短縮を実現することを狙っている。

また、青森県としては今後、内部業務の議事録作成だけでなく、ろう学校、郷土館等の教育部門での学習・理解支援や観光客対応部門での外国語翻訳支援などの県民に対するサービスや福祉の向上にも活用し、音声や言語に関わる格差の解消という行政課題を解決することを目指しているという。

AI Minutesは同時翻訳も可能(プレスリリースより)

青森県博物館大会にて実証実験中(プレスリリースより)

ピンマイクでスピーチ中(プレスリリースより)

クラウド型AI議事録作成支援ソリューションAI Minutes for Enterpriseの機能は、IBM WatsonのSpeech to Textの機能により自然言語を処理し、マイクを通じて話者の言葉をリアルタイムにテキスト化。編集クライアントによって、複数人で編集可能となり、これまでの長時間の議事録作成時間を大幅に削減する。さらには、トランスレーター機能により、話し言葉を35ヵ国語に同時翻訳でき、外国人が参加する会議でも有効なツールだ。また、議事録のテキストデータはIBMクラウドサーバーにセキュアに保管される。

>>プレスリリース(PR TIMES)

AI議事録の導入は各地で進んでいる

AI議事録の導入は、青森県庁だけではなく全国各地の自治体などで進んでいる。

昨年12月には、茨城県つくば市で会議録などの文字起こし作業を自動化する実験を開始した。

導入までの経緯は青森県庁と同様で、議事録作成業務における業務負荷の軽減だ。従来の議事録作成フローは、職員がICレコーダーで録音データを何度も聞き返しながら作業していたという。

AI議事録作成における認識率の向上(つくば市のプレスリリースより)

文字起こしの作業は、実際の会議時間よりも大幅に時間を必要とする業務。もっとも、会議自体をなくすor減らせば議事録作成業務は必要なくなるのだが、自治体や官公庁となると難しいのだろう。

つくば市や青森県庁のように、徐々にAI議事録が広まれば、議事録作成にかけていた業務時間をほかのサービスに割くことができるはず。それこそ、市区町村をよりよくするための、人にしかできない仕事に時間を充ててもらえるのが一番うれしい限りだ。