トレーニングする上で一番難しいのって、なんといっても継続すること。
毎日3km走ろうと思っても、1人でやっているとモチベーションがあがりにくい。かといってパーソナルトレーナーを雇ったらすごく高くつきますよね。
LifeBeam社のイヤホン型パーソナルトレーナーViが、そんなトレーニングの現状に変化を与えてくれそうです。
文字も音声も理解できる。ちっちゃいくせに超優秀なVi
一体どんなことができるのか、さっそく見ていきましょう。
基本機能
Viは基本機能として、以下の6種類の値をバイオセンサーやGPSなどから計測してくれます。
- 心拍数
- 道の勾配
- ペースの変化
- 移動速度
- 移動時間
- 移動距離
ただ計測するだけではなく、Viは計測した結果を蓄積、分析し、音声で伝えてくれるというところがミソ。走っている時に聞きたいことをつぶやけば、SiriやGoogle Assistantのように質問に答えてくれるわけです。
例えば、「心拍数おしえて」と尋ねると、「心拍数は140です。もう少しペースを上げますか?」といった感じの返答がきます。ペースを上げたい場合は、「はい」と答えれば、最適なリズムを刻んでくれます。
自分でペースを意識し続けるのは難しいですが、これなら簡単ですね。
チャットボット搭載
Viのすごいところはチャットボットまで提供しているところ。専用アプリにはチャットボットが搭載されていて、フィットネスに関連する質問に返答することで、睡眠時間や体調、生活習慣を記録して高い結果に繋がるようにサポートしてくれるようです。
ほ、欲しい・・・!
気になるお値段。日本で買える?
公式ホームページでの販売価格は、現時点では249ドル(およそ28,000円)。残念ながら、日本への販売はおこなっていないようです。UIが英語のみの対応なので、日本での販売は当分ないかもしれません。
AIトレーナーvsジムトレーナー
ViのようなAIパーソナルトレーナーが普及していったら、ジムトレーナーは必要なくなるのでしょうか。
たしかに、コスト面だけを見ればAIパーソナルトレーナーのほうがかなりお得。ジムに行ったらみんながイヤホンつけて何かブツブツつぶやいているなんて未来もあり得ない話じゃないですよね。
ですが、現状のAIによるトレーニングアシストはすべて定量データに基づいたものです。なので、今日は嫌なことがあって集中できない、やりたくないなどの感情的な面は考慮してくれません。
ジムトレーナーであれば、そのときの感情に合わせたトレーニングメニューを組むことができます。
なので、今のところAIに任せられることは、毎日のランニング、データ分析に基づいた目標設定、食事の管理といったところ。
感情を理解できるようになるまでは、ジムトレーナーの本業には影響はないと思います。
最近では、ジムのプログラムに糖質管理や、生活習慣管理が組み込まれていることが多いですが、その業務をAIに任せることはできそうですね。
AIとジムトレーナーの業務を上手く使い分けることで、お店側も、顧客側もWin-Winな関係が築けそうです。
Viがフィットネスのベストパートナーになる日
現時点ではランニングと生活習慣の管理にしか対応していないViですが、これからの運動にはAIが欠かせないなんて未来を想像させてくれる先見性があるガジェットです。
公式の発表によると、Viが理解できるコマンドはアップデートのたびに増えているそう。
今後のアップデートから目が離せません!