AIが音楽を作曲する時代。AIプロデューサーが音楽アルバム作成!?

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これまでAIに仕事を奪われない分野として、クリエイティブ領域が挙げられていた……なんていうのは過去の話になるかもしれません。

すでにAIが作成・編集した曲がアルバムが販売されているので、ご紹介します。

AIによって構成、制作されたアルバム『Break Free』

8月21日にリリースされたアルバム、『Break Free』は、Amper MusicのAIによって制作され、発売された最初の音楽アルバムです。

これまでもAIによって作られた曲はありました。しかし、できが悪かったり、AIが作ったものを人間が再度手を加えるという、『おもしろ半分では聞くけど、好き好んで聞こう』とは思わないもの。

それが、人間のアーティストと協力して、商品としてアルバムを出すまで来たのは驚きです。

では、具体的にAIと人間がどのように協力しているのでしょうか……?

楽曲作成してくれる人工知能、Amper Musicとは?

アルバムの編集、構成を担当しているAI、『Amper Music』は人工知能の作曲家です。

AmperMusic』を使えば、誰でも専門的な知識が必要なく、しかも無料で曲をAIに作成させることができます。

曲は簡単に作成させることができ、具体的な方法は下記のとおり。

  • Classicや90’s Popといったジャンルの中から好みのジャンルを選ぶ
  • HappyやExcitingといった雰囲気の中から、ひとつ選択
  • 曲の長さを指定する

たったこれだけ。後は、AIが曲を自動で生成してくれます。

ちなみに、『プロモード』というものも用意されていて、テンポを変える、楽器を追加するなどして、より完成度の高い曲も作成してくれるとか。

ネット上では、『ついに、作曲家と人工知能の競争が始まるか?』といって話題になったそうです。

実際にアルバムに収録されている曲のクオリティは……?

ここまで見て、気になるのは曲のクオリティ。実際に聴いてみましょう。

あれ、普通に良い……!?

これまでは『AIに作らせてみたけど、質は人間がまだまだ上』のように見られがちでしたが、ほかの分野でAIが人間を超えてきているように、音楽分野でもそのような見方は古くなりつつあるのかもしれませんね。

芸術分野におけるAIと人の共存は成立するか?

AIと人間がタッグを組んでチェスをしたり、囲碁をするなどはここ最近行われてきました。

ただ、芸術分野でAIと協力して、作品を作るというのはこれまでなかったと思います。

もちろん、AI単体で作品を作成するというものはありましたが、今回は人間と協力してここまでのクオリティを出しています。
うまくAIと人間の協力関係が築ければ、さらに良質なコンテンツが生み出せるかもしれないですし、もしかしたらAIが作った曲がヒットチャートで上位に入ることもあるかもしれませんね。

芸術分野でのAIと人間のタッグ、今後も要注目です。