愛知県、表情を解析するAIシステムで消費者のニーズを検証、アジサイの新品種開発も

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アイトラッキングを活用してユーザー調査するAI解析システム「comiproAI」を提供する株式会社comipro(コミプロ)は9月27日、愛知県のICT活用課題解決支援事業、通称「AICHI X TECH(アイチ クロス テック)」に採択されたことを発表した。
comiproは、AICH X TECHにて、アジサイの品種開発に挑む「花の王国あいち」と協力し、AI解析システムを用いて消費者のニーズを調査するという。

「AICHI X TECH(アイチ クロス テック)」概要

AICHI X TECH」とは、愛知県と企業などとの連携で、県庁内の各所属が抱える行政課題について、ICTを活用して、その解決を目指す事業のこと。

実施概要

  • 期間:2022年9月〜12月
  • 所属名:愛知県農業総合試験場
  • 行政課題:花の王国あいち!AI活用で消費者のハートをつかみたい!
  • テーマ内容:オリジナル品種、新品種候補について、現状のテキストマイニングに加え、より効率的かつ精度の高い消費者ニーズの解析を行う
  • 実証内容:多様なアジサイの画像を用いたWebセミナーを媒体として、参加者の表情をAI解析することによって消費者ニーズの把握に役立てる
  • comipro採択の背景

    愛知県農業総合試験場では、アジサイの生産者とともに新品種開発に取り組んでおり、現在はテキストマイニングを使って消費者や流通業者、生産者のニーズを解析している。しかし、データ収集に時間と労力がかかるとともに、正確な消費者ニーズの把握が困難という課題があった。

    そこで、comiproは効率的かつ精度の高い消費者ニーズの把握を行うAI解析システムを提案。今回の調査では、アイトラッキングを活用したAI解析により消費者の行動分析をもとにニーズ検証を行い、アジサイの新品種開発だけでなく、他の品目に応用できる開発力の向上を目指すという。

    >>ニュースリリース