このモデルたち、全員がAIだと気づけるだろうか?
AI model株式会社は、2022年6月14日にサービス「AI model モデル撮影サービス」を提供開始した。撮影場所・費用の確保、起用タレント・モデルの不祥事など「人ならでは」のリスクを回避しつつ、ECの顧客に合わせたブランド専属モデルを生み出せる。
アパレル店舗がコロナ禍の影響を大きく受けた一方、アパレルEC市場は大きく拡大を続けている。経済産業省のデータによると市場規模は2.2兆円となり、対前年比で16.25%上昇し、初めて2兆円の大台を突破※した。
※「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)報告書」より
アパレルECではモデル着用イメージが商品購入を左右しうるといわれるが、ECの拡大に伴い、商品情報を作るうえでのモデル撮影の負担が増加している。
ファッションアイテムはシーズンごとの商品入れ替えが激しいので、EC用の撮影(ささげとも呼ぶ)は物流センター内で行われることが多い。そのためファッションモデルからは敬遠されがちなだけでなく、撮影クオリティが低いといわれる。一方で質の高いモデルを起用するとキャスティング費用が高く、人気モデルの場合は他のブランででも起用されている場合がある。かつ、モデルを起用したイメージ画像には使用期限があり用途が限られてしまうという。
これらの課題を解消しうるのが、AI model モデル撮影サービスだ。
主な特徴は2つ。
1. 50着15万円、最短1週間での納品
同社が商品撮影からモデル合成、納品までを一貫して行うので、低価格・短納期でのモデル撮影が可能。また、モデルはAIのためヘアメイクの必要もない。スタジオで商品だけを撮影してモデルを生成するプラン(50着15万円〜)や、生成用のモデルを派遣するロケーション撮影(30万円〜/日)などさまざまなプランを用意しているという。
また、同社は豊富な機材を揃えた自社スタジオを完備。多くのアパレル企業のECサイト構築、ささげ撮影やカタログ撮影の制作実績を持つスタッフにより、アパレル企業に特化した質の高いサービスを提供するという。
2. モデルの利用制限がなく、ブランドに合わせたオリジナルモデルも作成可能
AI技術で生成したオリジナルのモデルは、契約期間内であれば掲載する媒体に制限はない。そのため、ECサイトだけでなく広告バナー、POP、店頭などさまざまな場所で利用できる。高品質のAIモデル写真を一貫して使うことで、ブランディングやプロモーションの共通化を実現し、ブランドイメージの定着にもつながりうる。
また、背景画像にAIモデルを合成するロケーション撮影や理想のポージング作成に加え、ブランドに合わせて、顔や肌、髪の色や体型を変えたオリジナルのAIモデル作成も可能とのことだ。ECサイトの閲覧データをもとに、顧客に合わせて着用モデルを変更できる。
同社はこのAI modelサービスを通じ、人材不足と撮影業務の負担減に寄与するとしている。
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