自然言語処理技術を用いて、企業のDXをサポートするストックマーク株式会社は、チームで共有されている提案書や企画書などの膨大な資料(パワーポイント、ワードなど)の中から、必要なページを1枚単位でレコメンドする機能「Asales Slide Finder」を1月20日リリースした。
社内文書を1枚単位でレコメンドする「Asales Slide Finder」
営業資料の作成は、
- 参考にしたい資料がすぐに見つからない
- まとめ方がわからない
- 提案ストーリーや構成の検討に時間がかかる
など非効率で属人的な作業と困難がある。また、ホワイトワーカーが、情報収集や資料検索、文書作成にかける時間は、労働時間の約50%を占めると言われている一方、これらの生産性を上げるためのソリューションが提供されていない。
「Asales Slide Finder」は、営業の提案活動における提案書・企画書作成業務の負荷を軽減、ナレッジシェアを促進させることで、営業一人ひとりの生産性を向上させ、組織全体の提案力向上を目指すという。具体的な機能は以下。
- スライド共有
提案資料や企画書をアップロードすることで、スライドを1枚単位で共有できる。BoxやSalesforceとも連携が可能。チーム・社内のナレッジを共有し、営業活動における生産性を向上させる。 - スライド検索
自然言語処理と画像解析により、スライドに含まれる文字やデザインが似ているスライドを検索可能。1ファイル1ファイルを開いて必要な資料やスライドを探すオペレーションがなくなり、提案活動における業務負荷を大幅に削減し、勝てる資料をすぐに作成できる。 - 自動タグ付け
自然言語解析でスライド1枚1枚の内容を自動でタグ付け。提案・企画業務における重要情報に瞬時にアクセスできる。 - スライドレコメンド
商談・案件のニーズを元に、過去の受注に繋がったスライドをレコメンドする。組織全体の提案力を底上げし、全員が即戦力になるようサポートする。
Asales Slide Finderの諸機能は、営業業務プロセス支援プラットフォーム「Asales」に搭載される。Asalesは、社内外のテキストデータを自然言語処理で解析し、「営業の生産性向上による、売り上げ拡大」をコンセプトに営業活動全般をサポートする「Asales Basic」「Asales Insights」からなるサービス。
自然言語処理のブレイクスルー「BERT」使用の技術で1枚ごとの意味理解
Asales Slide Finderは「今注目されている自然言語処理のブレイクスルーを起こした言語モデル『BERT』を使用した最先端技術と画像解析技術を用い、1枚ごとの意味理解をすることで可能となった新たなサービス(同社広報)」だという。BERTは2019年、Googleの検索サービスにも導入され話題を呼んだ。
Ledge.aiでは過去にストックマーク社にインタビューし、「BERTのすごさ」についても解説してもらった。ぜひ下記の記事にも目を通してほしい。
Source:PR TIMES