2019年5月13日、AIによる学習最適化サービスを提供するatama plus株式会社が、ジャフコとDMCベンチャーズからシリーズAラウンドで15億円の資金調達を実施したと発表した。今回の資金調達で、累計調達総額は20億円となる。
出資者からは、将来日本を代表するメガベンチャーになるのではないかとの期待も高い。
atama plusは今回の増資により、
- 開発スピードの強化
- 生徒1人ひとりの満足度を最大化できるプロダクトの強化
- 学習塾各社へのサポート体制の強化
を図るとしている。
AIによる学習最適化とは
atama plusは、AIを活用した1人ひとりにあった学習が可能な中高生向けタブレット教材「atama +」を全国の塾や予備校に提供している。
アタマ先生という名のAIが、生徒1人ひとりの
- 得意
- 苦手
- 伸び
- つまずき
- 集中状態
といったデータを分析し、1人ひとりにあった「自分専用レッスン」提供することで、学習を効率化させる。
AI学習への注目は高く、atama +は学習塾大手の栄光、学研塾ホールディングス、ティエラコムなどの500以上の教室に導入済みだ。得たデータで、アルゴリズムやコンテンツは日々最適化されている。
AIのデータ解析力が、つまずきの根本原因の把握と解消を可能にする
一般的に、わからない単元がある原因は、それ以前のほかの単元の理解不足であることがほとんどだ。atama +はAIによるデータ解析で、生徒自身や先生が把握しきれていない根本的原因を突き止める。
学年や単元の壁をさかのぼり、
- 何を
- どんな順番で
- どれくらいの量
やればよいかを生徒にあわせて具体的にナビし、つまずきの根本原因を解消する。
この「さかのぼり学習」によりつまずきの根本を解消できるため、根本原因がわからないまま無駄に同じことを続ける場合と比較し何倍もの効率で力をつけることが可能だ。
AIにより、教育のかたちも変わろうとしている。これまでは集団学習が一般的であり、先生が1人ひとりの理解度に対応するには限界があった。
atama +などによるAIパーソナライズ教育が進めば、だれもが自分にあった教育を受け効率的に成長できる環境となるかもしれない。AIの力で、人間の能力も広がりそうだ。
Source:AIによる学習の最適化を図るatama plus 、ジャフコとDCMベンチャーズから、シリーズAラウンドで15億円の資金調達を実施