人に代わってAIが接客 来店客からは「気軽に話しかけやすい」の声

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サイバーリンク株式会社は6月18日、株式会社NTTデータと株式会社東急ハンズと協力し、6月1日から6月15日の期間で実施されたアバター遠隔接客の実証実験にAI顔認証エンジン「FaceMe」を提供したと発表した。

この実証実験は、東急ハンズ渋谷スクランブルスクエア店のUV特集コーナーに、アバター特設ブースが設営されて実施された。

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AIアバターが顧客の年齢などを推定し、ニーズに合った商品を提案

近年、小売業界では労働人口の減少、好立地な出店場所の減少などにより、実店舗の出店拡大が困難になっている。また、新型コロナウイルス感染症の感染防止の目的で、人との接触機会を減らした接客になりつつある。こうした状況や環境の変化に対応するため、サイバーリンクでは小規模・省略化店舗や非対面の接客の実現手段として、アバター遠隔接客ソリューションを東急ハンズに提供した。

今回は、東急ハンズ渋谷スクランブルスクエア店のUV特集コーナーにアバター特設ブースで実証実験が実施された。UV対策商品に詳しい専門スタッフがアバターを通じて、来店客に対して商品の使用用途や肌状態といった要望を伺い、その要望に応えたおすすめの商品を紹介した。

また、紹介した商品画像を画面に表示することで、従来よりも説明の内容が伝えやすく、接客時間を短くしながらも購入を後押しできたとプレスリリースでは記載されている。実証実験を通じ、来店客からは「アバターの方が気軽に話しかけやすい」、「説明と商品画像がセットで表示され分かりやすい」といった声も挙がった。

サイバーリンクが提供するFaceMeは、客の性別及び年齢層、感情を推定し、会話内容を高精度にテキスト化する音声認識技術を活用することで、実店舗でも売り場の客層や会話の中からお客のニーズ把握に成功している。これにより、従来は専門とされていた接客術をほかのスタッフと共有することができ、接客品質の向上が期待できる。

今後は、AIアバターを活用して取り入れたユーザーの声を商品開発や店舗開発、商品・サービスの改善につなげ、満足度の向上に貢献していく。

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AI顔認証技術が警察の業務効率化をサポート

アバター遠隔接客ソリューションにも活用されるAI顔認証エンジンのFaceMeは、さまざまな領域で活用されつつある技術だ。

サイバーリンク株式会社は2020年5月、FaceMeが台湾の内政部警政署に採用され、警政署システムや公共安全関連アプリケーションの構築を支援することを発表した。AI顔認識技術を使うことで警政署は身元確認や、行方不明者の捜索に貢献する。

パトロール中の警察官がスマートフォンのカメラやボディカムを使い、FaceMeが助けを必要としている人の顔の特徴を検出し、サーバーに送信してデータベースと比較することで身元を確認する。

サイバーリンクでは顔認識技術に加えて、AIナンバープレート識別ソリューションも提供している。AIナンバープレート識別は、雨の日や夜間の視界の悪い状況でも99.70%という高い認識率を維持し、警察の事件処理に役立っている。

近年では、業務の効率化を目的とした顔認証AI技術を導入する警政署アプリが増えているそうだ。サイバーリンクが開発した顔認識技術も警政署に採用されており、最前線に立つ警察官の業務効率化に貢献している。