Ax Robotix株式会社は、飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテルを運営する株式会社ファーストキャビンHDと提携し、現代人の睡眠課題を解決するとうたうAIロボット枕の実証実験を開始したと発表した。
寝ている間に自動で形を変え、AIによって成長するロボット枕「Pixx(ピックス)」を「ファーストキャビン市ヶ谷」に最大6ヶ月間設置し、「ロボット枕ルーム」として一般向けに販売する。「Pixx」が宿泊施設に導入され、実際に一晩体験できるのは今回が初の試みだ。
ロボット枕「Pixx」は、Ax Robotixが「人間の身体はその日の体調によって欲している枕の形状が変化する」という課題解決のために開発した。
ベッドのサイドに設置された稼働シリンダーとハンモック構造の布生地により、単に高さを変えるだけでなく、上下の角度を調整することで首のアーチにピッタリフィットさせられる。
スマートフォンを通じて毎日好きな枕をオーダーメイドで調整できる上、寝ている間に形状が変化するため、最適な眠りを作り出せる。
Ax Robotixは、2021年より体験型店舗b8ta(ベータ)などでの展示を通じてユーザーの声を集めてきた。その際「実際に一晩寝て試してみたい」という声が多数あり、宿泊体験できる場所について検討を重ねてきた。
そこで、利用者の心と身体の充実をサポートするファーストキャビンとともに、健康と密接に関わる睡眠課題に取り組む実証実験を開始することとなった。
今後の製品化に向けた睡眠データの取得や機能アップデートを目的に、最大6ヶ月間、ファーストキャビン市ヶ谷の客室に「Pixx」を設置する。これまで展示スペースで数分の体験しかできなかったロボット枕を、実際に宿泊施設で一晩体験できるようになる。
「Pixx」の特徴は以下のとおり。
- スマートフォンからその日に合わせた枕をオーダー:仰向け・横寝・うつ伏せなど寝姿勢に合わせた枕を作成できるほか、決まった時間に起こしてくれる機能やいびきをかいたら気道を確保するよう顎を上げるなどのオリジナルの動作登録が可能。
- 独自のハンモック構造を採用:従来の枕とはまったく異なる構造で構成されている。布生地のテンションを自在に操ることで高さだけでなく、顔のうなずき角度や首のアーチのフィットを細やかに調整し、ピッタリの枕を作り上げる。
- オートフィット機能搭載(実装に向け開発中):快適な寝姿勢を保つために枕が自動で変化し、ストレスのない快眠を実現。従来の枕で起こっていた仰向け寝・横寝いずれかに特化して寝返りを打つとどちらかが寝苦しくなる現象も、オートフィット機能により解消される。
本実証実験の概要は以下のとおり。
- 実験期間:2022年5月〜2022年10月(予定)
- 対象施設:ファーストキャビン市ヶ谷
- 対象客室:ファーストクラスキャビン2室限定(男女1室ずつ)
- 予約サイトはこちら(公式HP限定販売)
実証実験のため宿泊時にアンケートをとり、睡眠データを蓄積することで「枕がどう動けば睡眠の質が向上するのか」という知見の抽出が期待できるとしている。
>>ニュースリリース