みなさん、月に1回以上はATMなり、銀行窓口なり使うと思います。
ただ、営業時間が限られていたり、かといってオンラインから取引するには、いちいちオンラインフォームを記入しないといけなかったり……なにかと非効率。もっと簡単にならないものか……
(いや、もちろん高いセキィリティが求められるのでしょうがないんですけどね)
今回は、そんな不満を解決するかもしれない海外の金融サービスを紹介します。
メッセンジャー、やスマートアシスタントに対応。お気に入りのチャネルから24時間、取引可能
『Active.Ai』は、金融機関や大手銀行に、会話型バンキングサービスを提供。ユーザーが持つメッセンジャーと銀行の間に入って、コミュニケーションの最適化をするサービスです。
例えば、ユーザーは自分が持つメッセンジャーを使って、銀行のチャネルにアクセス。そこで、
- 自分の口座の状況を確認
- お金の振り込みといった取引
- クレジットカード支払い管理
- キャッシュカード停止
などを行うことができます。
あらかじめボットに情報を登録していれば、緊急時にも簡単に不正利用を止めることもできそうです。
また、チャットボットプラットフォームは、WeChat、Slack、Messenger、LINE、AmazonEchoなどにも対応。
現状は、インド国内に3,106の支店と13,000のATMを持つ、『Axis Bank』にサービスを提供しており、マレーシアやシンガポールなどの銀行とも契約しているようです。
今までは、わざわざ銀行のATMにいく必要があったり、銀行のサイトにログインしないといけなかったり、なんだかんだステップが多かったと思います。アプリを新しくインストールせずに、使い慣れているメッセンジャーで取引できてしまうのは、楽ちんですね。
金融業界に特化してるからこその精度。AIが会話を学んで、自然な会話にしていく。
導入されれば便利そうな、『Active.Ai』。ただ、銀行って他のボットサービスと違って、いろいろな人が使うし、お金が関わるものなので、技術の精密さであったり、会話がちゃんと成立するかって重要ですよね。
例えば、「振り込みしたい」って言ってるのに、わけのわからない回答が返ってきたらストレスですし……
その点、『Active.Ai』の自然言語処理機能は、ユーザーとのやり取りを継続的に分析、学習する仕組みになっているんだとか。また、ユーザーが怒っていたり、不安になっていたら、会話から原因を分析する仕組みになっているそう。
それに、もしもボットでは対応できない場合、人間に代わることもできるようにもなっています。
事前に金融業界向けにAI自体を訓練しているところもポイント。こういうある分野に特化したボットの精度はどんどんあがっていくんでしょうね。
銀行にテクノロジーはどこまで入り込めるか?
もちろん、銀行の効率化はこれまでも行われてきました。それによってATMで取引が出来たり、オンラインバンキングが出てきたり、変化してきたと思います。
ただ、定型的なやりとりなのに、「自動化されてない」、「ステップが多い」などなど、非効率な部分がまだ多いのも事実。そこにテクノロジーが入り込むためには、法律的な問題や、幅広い年齢層への対応、セキュリティなど課題は多いです。
一方、海外では徐々に広まってきているみたいなので、海外に影響されて日本でも導入しないとコストの面で勝てない状況になるかもしれません。
日本でもボットを活用した動きが出てきているみたいなので、これからの動向に注目です。