「インスタ映え」する写真をAIが選別、写真を送るだけでアルバムを作成可能に

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有限会社バサラ10月13日、「おくってフォトブック」のリリースを発表した。人工知能(AI)とデザイナーが監修し、プリント写真やデジタル写真を送るだけで、高品質なアルバムを作成できるサービスだ。

>>>プレスリリース

プリントとデジタル共通の悩みを解決

バサラによると、現在、デジタル写真のみに対応するアルバム制作サービスは存在しているが、古いプリント写真に対応するサービスは存在しないという。

そのため、シニア世代は大量のプリント写真を抱えている。一方で、若い世代はスマホの普及により手軽に写真が撮影できるため、大量の写真の中から写りの良い写真をセレクトするのが面倒で、撮りっぱなしの状態になっているとのこと。

今回、バサラがリリースした「おくってフォトブック」は、大量の写真を持て余している両世代共通の悩みを解消し、魅力的な写真だけが凝縮されたアルバムを作ることができるとしている。

また、かさばる古いアルバムやプリント写真にも対応しているため、生前整理や遺品整理にも活用することも可能だ。

AIが大量の写真の中から写りの良い写真を選別する

「おくってフォトブック」では、古いプリント写真やアルバムをそのまま箱に詰めて指定先に送り、希望のアルバムのタイプとページ数、使用する写真枚数を決めて注文するだけで、高品質なアルバムが出来上がる。

デジタル写真の場合も同様に、指定先のサーバに写真データを送るだけで、希望のアルバムを作成してくれる。

なお、ユーザーは用ソフトのダウンロードなどの手間は一切必要ないという。

「おくってフォトブック」は、プリント写真もデジタル写真も、大量の写真の中からAIが写りの良い写真を選別し、ベストショットの写真を集めてアルバムに仕上げてくれる。たとえば、古いアルバムに貼られた300枚の写真をAIが200枚選別し、アルバムに編集することもできる。

サイズやデザインを選択できる

アルバムは「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の2種類から選択できる。「ソフトタイプ」は柔らかい紙質のカジュアルな仕上がりで、手に取って見やすいとする。「ハードタイプ」は上製本でハイグレードな仕上がりなので、保存に便利としている。

アルバムのサイズはA4サイズと、A5サイズ、スクエアサイズの3つから選べる。

また、アルバムは表紙と台紙のデザインも選べる。たとえば、子どもの運動会、結婚式、旅行、故人の思い出のアルバムなど、ライフイベントによってデザインを変えられる。

預けたプリント写真は1枚ずつデータ化し、メディアに保存してアルバムの納品時に一緒に送付される。AIの選別に漏れた写真もすべてデータとして残るため、古いアルバムを安心して処分できるという。なお、データ化のみを希望することも可能だ。

プリント写真はすべて返却される。もし写真の処分を希望する場合は、バサラが「責任を持って処分し、お焚き上げ供養をする」としている。

AIは解像度、顔の位置、笑顔度などを学習している

「おくってフォトブック」で活用している写真選別システムAI「AQUEM(アクエム)」は、画像や映像に関する研究に取り組む、岡山県立大学と協同で研究・開発した。

「AQUEM」のアルゴリズムは、写真全体の審美性、解像度、顔の位置、サイズ、笑顔度、ボケ具合など多岐にわたり学習しており、審美性評価の尺度は独自のものを活用している。

さらに、「人はどんな写真に魅力を感じるのか」をテーマに「AQUEM」の開発以前から岡山県立大学が取り組んでいた、人の感性の多様性を考慮した視覚的顕著性も搭載し、審美度判定の精度を高めたという。

これらの審美度判定は、モノクロ写真であっても、カラー写真であっても同様に実施できる。人物写真と風景写真のセレクト、主人公設定により、対象人物の顔を検出することも可能だ。

なお、最終的には仕上がりをデザイナーが監修することで、写真の魅力が引き立つ高品質なアルバムを制作するとしている。

「インスタ映え」を基準に審美度の高い写真を選別

なお、AIによる選別の詳細は以下のとおり。

・審美性による写真の評価
AIが人の感性による写真の審美性評価を総合的に学習。いわゆる「インスタ映え」を基準に、自動的に審美度の高い写真を選別する。

・類似度による対象人物の検出
写真から顔を検出後、対象人物かどうかを選別する。成長による顔の変化や加齢による顔の変化を考慮し、一定のカテゴリー分けをした上で推定できる。

・対象人物の写りの良さを判定
顔の大きさ・位置(構図)・向き・光の加減・表情・身体の写り・隠れなどの「絶対的特徴」と、他者の数・他者の顔の大きさなどの「相対的特徴」により、対象人物の写りの良さを判定する。