ここ数年、毎年夏になるとニュースになる「異常気象」の話。
暑い日が続いたかと思えば、雨の日がずっと続いたり。東京でもゲリラ豪雨なんてものが増えたり。海外では、過去最強と言われるハリケーンが都市を襲ってたりしますし……
やはり、環境破壊が関わっているかもしれませんね。
どうにかして、テクノロジーの力で解決できないものか。そこで、立ち上がったのが、『Bio Carbon Engineering』。なんとドローンを使って森に植林をしよう! という壮大なプロジェクトです。
ドローンと画像認識の合わせ技で環境破壊を解決?
たしかにドローンであれば、人間では立ち入ることができなかったような急斜面や山奥にも、木を植えることができます。
『確かに面白いアイデアだけど、本当にドローンだけで植林できるの?』
って思っている方もいらっしゃるかもしれません。では、具体的な取り組みをみてみましょう。
『Bio Carbon Engineering』は以下の方法で植林を行います。
- ドローンを飛ばして、ある地点の3次元マップを作成
- マップの中で、どこに植林すべきか決定する
- ドローンが低空飛行して、②の位置に種子ポットを植え付ける
- ドローンがその後、植林の健康状態を機械学習を用いてチェック
- その後、機械学習のアルゴリズムで、データをもとに植栽作業を改善していく

※ドローンは二種類使っていて、3Dスキャン用(左)と植林する用(右)に分かれています。
文章だけではわかりづらいと思うので、イメージ動画を見てみてください。!
地形の入手から、植林。その確認にいたるまで全てドローンで完結させるというこのプロジェクト。なんだこれ、すごいっす。
実は、プロジェクトの目のつけどころが面白いだけではなく、ちゃんと成果も出しているのもこのプロジェクトのすごいところなんです。
そんなに効果がでるの!? ドローン植林の圧倒的な実力
『Bio Carbon Engineering』によると、ドローンを使うことで、年間10億本の木を植えることが可能だとか。
さらに、人間が植林するコストのたった20%で植林可能で、ひとつのドローンが一日に植える木は10万本にも!
スゴイですよね。ドローンに任せれば、人間では到底不可能な量をやってくれそうです。
また、森林破壊自体は、世界の国々で起きている問題なので、需要がありそうですよね。
これからのテクノロジーは、バーチャルの中だけではなく、リアルの問題を解決する?
ドローンと画像認識をあわせたソリューションはまだまだありそう。
例えば、よくあるのは、ドローンで農作物を監視させたり、海に泳いでいるのが、サメかイルカかを判別して、海水浴をしている人間に知らせるなど……
用途は幅広いかと。今後、いくつかのテクノロジーを組み合わせた問題解決の手段が出てくるのが楽しみですね。