あらゆる事業と施策をロケットスタートさせるために、超人たちが実際にやっていること

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トレタのBizDev Nightに参加してきました。今回のテーマは「事業開発」。

デジマとどういう関係があるの?って思う方もいらっしゃると思いますが、個人的にはマーケティングの一つ一つの施策って事業開発と近しいと思っているので、何か勉強になればなー、と。そして予想通り、いろいろと普段の仕事に活きる考え方や事例も多かったです。

パネルディスカッションスタイルで行われ、モデレーターはトレタ代表の中村さん、登壇者は以下のメンバーという、やたら豪華なセミナーでした。

  • 株式会社メルカリ 事業開発本部 マネージャー 小野直人さん
  • 株式会社マネーフォワード 執行役員 MFクラウド本部長 宮原崇さん
  • 株式会社WiL パートナー 難波俊充さん
  • 株式会社トレタ 事業開発室 マネージャー 進藤学さん

受講してみて大事だと思ったポイントを書き留めていきます。

事業開発はロケット。未来は落下運動にすぎない

トレタ代表の中村さん

「事業開発はロケットにようなもの。発射したら、あとは落下運動だ。」というトレタ代表の中村さん。落下点の微調整ぐらいであれば発射後もできるけど、ある程度は発射した段階で軌道は決まってしまっているという考え方です。

何も準備せずに、「とりあえずロケット発射だ!」という気持ちだけで飛ばしてしまうと、よくわからない場所に落下するぞーってことですね。

だからこそ発射のとき、つまり事業立ち上げ時に「どれだけ物事を綿密に決められるか」はみなさんすごく意識されているそう。設計した軌道に載せることさえできれば、ある程度は手を離すこともできますしね。

実際にWiLの難波さんは「発射は綿密に。予定した軌道にのったらあとはほっといて、着地するときに再度チームに入る」という働き方を意識しているとおっしゃっていました。

ふむふむ。個人的には、勢いで事業開発をしたとしても、結果的にこのパターンになることもあるなーなんて思ったり。

大手と組んだり、先に事業にお金を投入してしまえば、「勢いだけでやる」ってことはできなくなるわけで。そうなるとドキュメントの作成やら、やらなくちゃいけないことが増えていき、結果的に綿密な計画を立てていることになります。

「ロケットを飛ばしたい!」の気持ち先行でも、人とお金を先に動かしてしまえば、「よくわからんところに落ちてしまった…」なんてことは少ないのかな、と思いました。

一貫していた「リソースが足りないのは解決できない」という考え方

WiL難波さん、トレタ進藤さん

豪華メンバーが揃った今回の講演。登壇者のみなさまは、口をそろえて「リソースが足りている現場なんてない」ということをおっしゃっていました。足りないリソースを増やすのではなく、「周りの協力を得られる体制作りが重要」だと。

ただ正直、事業開発部門って周りから見て何やっているのかわかりにくいですし、協力体制を作るのが難しそうです。そもそも日本ではまだ認知度が低いですし。

実際、他の部門に協力要請をしても「また変な話もってきやがって…。こっちも忙しいのに」というような態度をとられてしまうことも少なくないんだとか。

そうならないように、常日頃から「なんでやっているのか?やるとどうなるのか?」といったビジョンやコンセプトを繰り返し共有することが大事!とおっしゃっていました。

正直、目からウロコな考え方ではないですが、じゃあできているか?って自分の話として置き換えると…。数々の経験をなさってきた登壇者のみなさんのリアルな言葉が刺さります。

自分ルールで押し通せる範囲は割と狭い。違いを受け入れる判断こそが重要

メルカリ小野さん、マネーフォワード宮原さん

事業開発では、大手企業と一緒に仕事を進めていくことも少なくないそうです。大手とアライアンスを組むことで、対外的なアピールにもなりますしね。

他企業と仕事をする際に大事なポイントとして、実際にヤマト運輸さんと提携しているメルカリの小野さんは「大企業のお作法やスピード感を理解すること」をあげていました。

これはもちろん対大企業とのコミュニケーションでも活きるわけですが、それよりもなんと「対自社部門のコミュニケーションで活かすため」だそうです。

大企業には大企業の意思決定などのお作法やルールがあり、関係部署も多いためどうしてもスタートアップと比べるとスピード感に大きな差がでてしまいます。ただそこで「あいつら遅いなー、何やってんの?」という意識になってしまうと、せっかく協力してくれている自社メンバーがモチベーションを保てません。

そんな状況で、うまく自社メンバーの熱量を保ち続けるためには絶えずメンバーとコミュニケーションを取ることが重要ですが、相手企業のやり方を理解しているのとしていないのとでは、大きくやり方が変わるそうな。

なるほど。お互いの企業の利害や文化を理解・尊重した上で、コミュニケーションを取ることで、お互いを立てつつ、いい雰囲気のまま事業開発を進めていけるということですね。パートナー企業と自社との間にうまく入るハブのような役割が求められるのかもしれません。これって小さい企業あるあるを回避する意味でもいいのかも。

まとめ

いろいろ書いてきましたが、まとめると「どうやって周りの協力を得るか」という一言につきます。

リソース不足の解決は難しいですが、協力体制をうまく作ることができれば、チームの効率も士気もあがります。

  • 事業開発は、立ち上げ時が何よりも重要。綿密な事業設計をすること
  • うまく「その先に何があるか」を周りに伝えて共感してもらうこと
  • パートナー企業やチームの文化、利害関係を理解した上でのコミュニケーションをとること

改めてそんな「当たり前だけどとても大事なこと」を認識させられたセミナーでした。

ありがとうございましたー!