Googleから発売されているスマートスピーカー「Google Home」。
日本でも発売され、みなさんの周りでも見る機会が増えてきたのではないでしょうか。
Google Homeはスケジュール管理や音楽鑑賞といったベーシックな機能だけではなく、アプリでさまざまな機能を追加することができます。
今回はGoogle Homeで使える、瞑想を指導してくれる音声アプリ「Bravo Tango Brain Training」をご紹介します。
もともとは退役軍人向けの瞑想メンタルケア「Bravo Tango Brain Training」
image:Bravo Tango Brain Training Press Kit
「Bravo Tango Bain Training」はナショナルジオグラフィックと360iが設計した、GoogleAssistant用の瞑想アプリです。
もともとPTSD(心的外傷後ストレス障害)にかかった退役軍人向けを想定して開発されているアプリですが、もちろん、一般の方でも使えます。
戦場を経験した軍人の方は、帰国後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)にかかるケースが多く、自殺者も出ています。
軍人の方は専門の治療を受けることができますが、「家から遠い、通いづらい」といった理由で、退役軍人の半分以下しか専門機関のメンタルヘルスケアを受けていないそうです。その課題をGoogleHomeで解決しようとしたのが今回のアプリ。
操作方法ですが、「Google Assistant」が搭載されている端末に向かって、「Ok, Google Please Talk to Bravo Tango.」と呼びかけると、Bravo Tangoが起動します。設問に答えると、「怒り、孤独、不安、失望、後悔、悲しみ、疲労、恐怖、不眠症」など40以上の気分を認識して以下のようなトレーニングを開始してくれる仕組み。
- 瞑想
- マインドフルネス
- ボイス療法
- ストレス軽減エクササイズ
ただ一方的なトレーニングをするのではなく、話者の感情に合わせて適切なトレーニングを提供してくれるのはうれしいところだと思います。
音声のみで操作できるので、その場から動かずに声だけで使用できます。スマートフォンでよくあるような、他のアプリを触ってしまうということもないので、瞑想のような集中力を高めたいアプリにとっては最高のインターフェースかもしれません。
肝心な会話は…

※レッジ所有のGoogleHomeで試してみた
Google Homeを使って実際に「Bravo Tango」を利用してみました。日本語認識の設定のまま呼びかけても「Google Home」は反応しないので、ハードの言語設定を英語設定に変えて試してみます。
Google Homeのユーザーは、「OK, Google talk to Bravo Tango」と話すだけで使用可能。(※iPhoneユーザーの方は、別途「Google Assistant」のダウンロードが必要になります。)
話しかけると、「Hi, I’m Bravo Tango Brain Training.~~」と返してくれました。
雑な返答をするのではないかと懸念していたのですが、実際につかってみると、丁寧にリラクゼーション指導を音声でしてくれました。
なにより、これまでのようにアプリが必要なく、会話をする流れで答えていくことができるので、便利です。
音声インターフェースと瞑想アプリの相性
今回、紹介している「Bravo Tango Bain Training」は退役軍人向けですが、「Google Assistant」での瞑想指導は、一般人向けでもウケそうです。
これまで瞑想を行う際は、
- お金を払い、専門家のところに行って指導してもらう
- 本を読んでやり方を学ぶ
- GUIアプリを使う
などの方法が主流で、ものによってはハードルが高かったかと思いますし。
それが、「OK Google xx」と話しかけるだけで済むなら、誰でもどこにいても瞑想ができてしまいそうです。
今後どんな音声アプリが増えるか楽しみですね。