こんばんは、イイノです。
つい先日にはAdobeXdのプレビュー版がリリース。プロトタイプが本格的に現場に浸透するぞー!なんて、話題になってますが、個人的にはXdを超える?なんて思えるプロトタイピングツールを発見してしまったので、紹介してみようかなと。
これまでのプロトタイピングツールでは難しかった『複数人プロトタイピングでの挙動をトラッキング分析』や、『個別&全体での行動をレポーティング』といった機能を搭載し、なんと無料で利用可能にしてしまったという衝撃のツール『CanvasFlip』。
インドの天才たちが作ってくれたこのツールで、プロトタイピングとユーザーテストの手順や手間やコスト、その他もろもろな常識が変わってしまう?…かも、しれません。
プロトタイピングツールの基本はしっかり。ドラッグアンドドロップ方式の簡単操作
まずデザインを画像で用意 ⇒ インポートしたら画面のタッチポイントと遷移先画面を結び、何回かポチポチすればOK。プロトタイプ自体は完成してしまいます。
Prott などと同様、遷移時のトランジション追加やタイマーによる遷移も可能ですし、CanvasFlipのWebアプリかスマホアプリからメールを送れば、複数人でのプロトタイプテストが準備完了状態になります。
共有してイジるだけ。トラッキングレポートは自動出力
作成したプロトタイプを共有したら、もうそれだけでユーザーテストが行われてる状態になります。ここでの各ユーザーの実際の動きはトラッキングされ、データが自動で保存 ⇒ 動画と画面遷移レポートとして出力されるんです。
これだけでも十分にヤバいんですが、さらに素晴らしいのがテストユーザー全体の操作サマリーを無料で確認できてしまうこと。
リリース前から具体的に『どの画面からどの画面にユーザーが流れているか』、『どの画面でどんな行動を取った後何人が離脱したか』という重要なデータがシンプルに可視化。
コンバージョンファネルとして明確に確認できてしまうんです。
ヒートマップビューまで付いているので、テストユーザーが画面のどこをタップしたのか?もまるわかり。
おっそろそしいことに、これももちろん無料です。
英語ですが公式動画もでているので、こちらもチェックするとさらにわかりやすいと思います。
実データに基づいた分析 + 改善を、プロトタイプの段階から
『Consumer Driven』『People Based Marketing』などなど。とにかくユーザー目線で考えようよ!みたいな言葉が、業界問わず頻繁に叫ばれてますが、要は机上の空論ではなくユーザーの実行動データから施策を考えようよ、という考え方。
もちろんWebサイトやアプリの公開後にデータをとることも重要ですが、その時点で問題が発覚して改善しようとしても、すごく手戻りが大きくなるケースも少なくないんですよね。
なので、本当は公開前にユーザーのデータを使って細かく改善をしたい。
これまで不可能だったそんな作業フローが、CanvasFlipを使えば、無料で大体OKになってしまうんですよ。しかも自動で。やたら簡単に。
僕らはテストの結果から「どう改善すべきか」ということに頭を使えばいいし、それを実行していけばいい。
浮いた時間とコストで次に何を生み出すか。そんな考えを加速してくれるツールかも?でした。
ではまたー。
5/23追記
アップデートでSketchと連携できるようになりました。
ますます便利になりましたね!