CES2023で表彰されたイノベーション

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毎年1月にCTA(Consumer Technology Association:全米民生技術協会)が主催する世界最大級のテックイベント「CES2023」が、米国ネバダ州ラスベガスで開催された。会期は現地時刻の2023年1月5日~8日。主催者発表によると、173カ国3,200社以上の企業が出展したという。

テクノロジーは世界最大の課題に立ち向かう

CESは「how technology is addressing the world’s biggest challenges.テクノロジーが世界最大の課題にどのように対処しているか」というテーマを設定した。CTAの社長兼CEOであるゲイリー・シャピロ氏は「テクノロジーの進歩は、世界の最大の課題の解決に役立っており、CES 2023は、これからの1年のアジェンダを設定することになるだろう」と述べた。

CESが2023に注目すべきとして挙げている業界は以下
・自動車とモビリティ
・デジタル・ヘルス
・サステナビリティ
・Web3 とメタバース

ベスト・オブ・イノベーションアワードに選ばれた製品

コンシューマー テクノロジー製品の優れたデザインとエンジニアリングを表彰する年次コンペティション「CES® 2023イノベーションアワード
各カテゴリーにて「受賞者: 各カテゴリの最高得点の製品」と「ベスト オブ イノベーション: ベスト・オブ・ザ・ベスト – すべてのカテゴリで最高評価の製品」が表彰される。

AeviceMD

Aevice Health社
デジタルヘルス部門

デジタルヘルス部門での受賞は、AeiceHelth社の「AeviceMD」
コインサイズのセンサーを備える、スマートウェアラブル聴診器。喘息やCOPDなどの疾患における肺の異常音を検知し、増悪が間に合うようAIを搭載している。

軽量なセンサーが胸部音を連続的かつパッシブに分析し、測定値(呼吸数、心拍数、喘鳴)を使いやすいアプリに記録することで、臨床的な悪化を経時的に追跡することが可能。仮想聴診器のように胸部音を記録・再生する機能とともに、このソリューションは診察の合間に患者の肺の健康状態の概要を描き、医師がいつでもどこでも迅速かつ十分な情報に基づいた臨床判断を下せるよう支援するとのこと。
https://aevice.com/aevicemd/

Aevice Health社
シンガポールに拠点を置く医療技術企業で、次世代の疾病の一つである慢性呼吸器疾患への対応に最前線に立つ。慢性呼吸器疾患への対応に取り組むシンガポールの医療技術企業。

John Deere Autonomous Tractor(自律走行型トラクター)

ジョン・ディア社
ロボティクス部門

同社の完全自律型トラクターは、農産業向けロボットで、GPSガイダンス、ステレオカメラ、センサー、AI技術を活用し、運転席にオペレーターがいなくても農場で必要な作業を行うことができる。耕運の機能を備えた同製品は、スマートフォンから操作を確認でき、農作業者は別の作業に集中することが可能となる。より少ない労力でより多くの作業をこなす手助けをする。

同社は、世界の人口は2050年までに約80億人から約100億人に増加し、世界の食糧需要は50%増加すると予想されると述べ、同製品が世界に食料を供給するという特定の目的を持つとした。

>>ニュースリリース

DFG支援AI監視カメラ(Drop Free Glass)

Microsystems, Inc.
スマートシティ部門

Drop Free Glass(DFG):電子式セルフクリーニング技術が適用された監視カメラは、汚染物質をリアルタイムで迅速かつ効率的に洗浄することができ、さまざまな外部環境でも鮮明な高画質で映像撮影が可能。

electrowetting-on-dielectric(EWOD)原理に基づく高度なマイクロ流体技術により、センサー表面に付着した様々な汚染物質を速やかに除去する。EWOD駆動のDFGは、高速動作(1秒)、低消費電力(1mW)、高耐久性(100万回以上)などの優れた特徴を有し、生活安全やスマートシティ・工場などの未来産業向けのAI監視カメラに適用されている。DFGを搭載した屋外用AI監視カメラは、降雨時にも常にクリアなカメラ画像を保証するとのこと。

>>ニュースリリース

Microsystems.Inc
韓国 明知(ミョンジ)大学技術持株会社。独自のマイクロ流体技術により、Drop Free Glassでクリアな視界を提供し、カメラの価値と用途を高める技術志向の企業。

Meta Music System for Streaming

Verses, Inc.
ストリーミング部門

ストリーミング部門の受賞は、メタバース時代のユーザーニーズに対応した新しいストリーミング音楽サービス「Meta music system」

AIを使って作られたメタバース型の音楽商品(モバイルAPP)で、仮想空間に作られた音楽家の世界に入り込み、様々な音楽テーマを探求し、アイテムを手に入れながら、人工知能がユーザー独自の音楽を作る。同サービスのコミュニティ内では、自分だけの音楽を共有したり、NFTを発行したりすることが可能。

Meta Music System 2023

ユーザーが好きなアーティストや音楽を選ぶと、AIが自分のスタイルや好みを反映したアーティストや音楽のパーソナライズをサポート。自分だけのアーティストをプロデュースし、個性的な音楽を作ることができ、自分の個性を表現したい、自分の好きなものをコントロールしたいという現代の消費者のニーズに応えているとのこと。

>>ニュースリリース

WHILL Autonomous Model A「WHILL自動運転モデル」

WHILL株式会社
アクセシビリティ部門

受賞歴のあるパーソナルEVをさらに進化させ開発されたAutonomous Model A。高度なマッピング技術と最新のセンサー、衝突回避技術を駆使し、移動が困難で感覚や運動能力が低下した人が、空港、テーマパーク、病院などの広い場所を移動する方法を大きく変えるように設計されている。
写真は同社HPより

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Xplora X6 Play

Xplora社
ウェアラブル・テクノロジー部門

子供用のスマートウォッチX6 Play。他の子供向けスマートウォッチとは異なり、子供(4~11歳)にデジタル世界への安全なオンボーディングを提供するという。同製品にはインターネットやソーシャル メディアへのアクセスがなく、連絡先が制限され、保護者が授業時間中に通知を無効にできるスクール モードがあり、保護者は事前にプログラムされたエリアを子供が歩き回ったときに警告するセーフ ゾーンを作成できる。

>>ニュースリリース

全ての受賞者:https://www.ces.tech/innovation-awards/honorees.aspx