速報です。本日(日本時間15:20)、世界的にも人気の深層学習ライブラリ『Chainer』の大幅アップデートが公開されました。
で、ちょうど今日開催された Chainer イベント『Chainer Meetup #04』にて、色々細かい話を聞いてきましたので、以下まとめてみます。
初のメジャーアップデート!で、何がどう変わる?
今回はChainerのリリース後、初のメジャーアップデートということでリリースノートには結構あれこれ書かれていますが、ちょっと全部触れるとキリないので大きめの話題だけでもざっくり紹介。

- これまで同梱されていたCuPyが分離し自由度アップ
- UnifiedConfigrationという新機能で設定管理がラクに
- pip install chainer --pre で最新版インストール可能に(まだαだけど)
「え?こんだけ?」と思わないでもないですが、開発者の得居さんいわく…
『今回の変更は大きな新機能の追加というよりも、もともと1系で不十分だった部分を直して、新規ユーザーにとってのより高い利便性を提供したいというコンセプトの体現』
とのこと。
なので、目新しいトンデモ機能の実装!というよりは「ユーザビリティ向上アップデート」というのが今回のリリースの本質って話みたいです。
まぁ確かに。現状そこが最も市場から求められてるとこだったでしょうしね;;;
今後リリースが予定される新機能にももちろん期待
とは言え、つい先日リリースされた 強化学習に特化型の『ChainerRL β』 や、この後リリース予定だという分散対応特化型(?)と噂される『ChainerMN』の展開にも期待。
今後v2で予定されている以下のようなアップデートもやっぱりワクワクさせてくれます。
- OptimizerにUpdateRuleを指定、レイヤーにより学習率を変えることが可能に
- UnitilizedVariable:入力データのサイズの指定がいらなくなる(?)
- PyCharmフレンドリーになる
今回の発表の全貌は、イベントにて発表されたスライドを参照いただければ。
ちなみに今後Chainerはコミュニティを強化していく予定らしく、さっそくエヴァンジェリストの募集も開始しているんだとか。
我こそは!なんて人は、名乗りを上げてみても面白いかも?ですね。
ではまたー。