SNSで小中高生の誹謗中傷が増加傾向か 千葉県がAI活用で調査

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画像はぱくたそより

千葉県では、青少年がインターネット上のトラブルに巻き込まれることを未然に防止するため、専門的な知見やノウハウ、AIなど最新技術を持つネットパトロールに精通した事業者に委託し、青少年ネット被害防止対策事業(ネットパトロール)を実施している。

2020年度は、県内すべての中学校、高等学校、特別支援学校など625校と小学校120校を(県内小学校から毎月10校を抽出)対象に、生徒が使用するSNSなどについて検索・監視し、1014人による問題のある書き込みを発見した。

2019年度と比較し、2020年度は他人の個人情報の公開や、いじめにつながる個人を特定した誹謗・中傷、拡散(炎上)事案につながる暴力・問題行動などの発見件数が増加していたことがわかった。

2019年度に比べ誹謗中傷や拡散事案につながる暴力、問題行動の書き込みが増加傾向に

問題のある書き込みは「自分自身の情報の公開」がレベル1、「自分自身の詳細な個人情報の公開」「他人の個人情報の公開」「個人を特定した誹謗・中傷」「自傷行為(自殺予告など)」「暴力・問題行動(飲酒・喫煙など)」「わいせつ表現(写真など)」はレベル2、「少年の刑事事件、自殺に関わるものなど」はレベル3と規定している。このうちレベル2とレベル3が特に問題のある書き込みに該当する。

問題のある書き込みをした1014人のうち、特に問題がある書き込みをしたのは142人、書き込み件数は184件。書き込み内容の内訳は、暴力・問題行動が58件、他人の個人情報の公開は55件、個人を特定した誹謗・中傷は50件、自分自身の詳細な個人情報の公開は4件だった。

性別で見ると、男子は536人、女子は444人、不明は34人。学年別では高い順に、高校3年生235人、高校2年生212人、高校1年生163人だった。

特に問題のある書き込みをした人数は2019年度が42人で、2020年度は142人と増加したものの、全体の傾向としては2013年以降は減少している(2013年度は874人、2014年度は808人、2015年度は668人、2016年度は643人、2017年度は490人、2018年度は305人)。

2019年度と比較し、2020年度は他人の個人情報の公開や、いじめにつながる個人を特定した誹謗・中傷、拡散(炎上)事案につながる暴力・問題行動などの発見件数が増加した。千葉県はSNSの多様化に対応するため、2020年度からAIなどを活用した手法に変更し、Instagramなどを調査に加えたことも問題のある書き込みの発見数が増加した要因の1つと考察している。

一方、レベル2を含む自分自身の個人情報を公開する書き込みの発見数は、2019年度と比較し、大きく減少している。自分自身の個人情報を公開することに対するリスク啓発が進んでいると考えられる。

なお、千葉県は特に問題のある書き込みを発見した場合は教育委員会などに連絡し、削除を含めた生徒への指導を依頼した。事件性・緊急性の高いものは学校、教育委員会、警察など関係機関と早急に対応する。

毎月、ネットパトロールの結果と情報を教育委員会などに情報提供し、教員の研修や生徒への指導に役立てるなど、インターネットの安全利用について啓発も実施している。

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