遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)に対するmiSignal®︎の有用性を検証する臨床研究開始

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Craif株式会社は2023年1月18日、独立行政法人 地域医療機能推進機構 徳山中央病院と共同研究契約を締結したと発表した。この契約締結により、同社と徳山中央病院は「遺伝性乳癌卵巣癌症候群に対するmiSignalがんスクリーニング研究」に関する共同研究を開始したとのこと。

初期には自覚症状が乏しい卵巣がん

卵巣がんは日本では年間約1万人が罹患する疾患で、初期には自覚症状が乏しいため、診断時の約半数はIII, IV期の進行癌であり、これらの予後は不良だ。卵巣がんの10~15%は、遺伝的な要因が強く関与して発症していると考えられており、その中で最も多くの割合を占めるのが、遺伝性乳がん卵巣がん (Hereditary Breast and Ovarian Cancer: HBOC)だ。

卵巣がんを発症していない段階で、BRCA1/2病的バリアント保持者(HBOC患者)を対象とした推奨される定期検査(サーベイランス)が存在するものの、死亡率を低下させるサーベイランス法は確立していないのが現状だ。

新たなスクリーニング検査「miSignal®︎」

がんの新たなスクリーニング検査としてCraif株式会社が開発したmiSignal®︎は、尿をサンプルとし、がん特異的なmiRNAを特定・分析し、がんのリスクスクリーニングを行う検査だ。

特に卵巣がんでの開発が進んでおり、卵巣がんI期、II期の患者を対象としても良好な検出性能が期待できることが報告されているという。同研究ではHBOC患者に対し、miSignal®︎を定期的に実施することによって、BRCA1/2遺伝子病的バリアント保持者に対するmiSignal®︎の卵巣がん早期発見の性能を前向きに検証し、適切なモニタリング頻度を推定すると共に、卵巣がん、卵管がん、腹膜がんによる死亡率低下の可能性を検討するとのこと。

■miSignal®︎
http://misignal.jp/

■Craif株式会社
https://craif.com/

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