株式会社サイバーエージェントは、メタバース空間における建築物や空間デザインの研究・企画・制作を目的として「Metaverse Architecture Lab(メタバースアーキテクチャラボ)」を7月に設立し、建築家の隈研吾氏が顧問に就任したことを発表した。
Metaverse Architecture Labとは
「Metaverse Architecture Lab」では、隈研吾氏とともにメタバース空間ならではの空間デザインや、バーチャル建築物に関する研究に取り組み、新しい価値を生み出すバーチャル建築物を制作するとのこと。また複合施設や仮想都市などの開発や、メタバース空間だからこそ実現できる建築のコンセプト設計、コンテンツ企画やユーザー体験の設計など、バーチャル建築物のアーキテクチャ概念の検証から実証実験、プロトタイプの作成まで取り組むという。
設立の背景・目的
サイバーエージェントでは、メタバース空間における企業の販促活動を支援するため、2022年2月に、バーチャル店舗開発に特化した事業会社として株式会社CyberMetaverse Productionsを設立していた。
今回設立した新組織「Metaverse Architecture Lab」では、現実世界の建築デザインを再現するだけでなく、建築基準法などの制約から開放されたメタバースならではの空間を構築することで新たな価値を提供していくという。
またメタバース空間の建築物を創出するクリエイターや・デザイナーの採用を進め、体制強化を図るとのこと。
──隈研吾氏
「リアルな建築は、周辺の環境に負荷を与えたり、多くの資源を消費したりと、ある意味でわるさをしてきたと言える。バーチャル空間であれば、それらを乗り越えた「わるさをしない」新しい建築ができるかもしれない。制限のない空間だからこそ実現できる建築の可能性を探りたい。」
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