サイバーエージェント、AIで交通量を解析するサービス「センサスAI」の提供を開始

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株式会社サイバーエージェントは5月11日、官公庁・自治体のDX推進支援をする専門開発組織「GovTech(ガブテック)開発センター」において、AIによる交通量解析サービス「センサスAI」の提供を開始したと発表した。

センサスAIは、高精度で汎用性の高いAIによる交通量解析サービスだ。

ICT等の情報通信技術やAI等の情報処理技術の進展に伴い、交通や人流といった都市に関するさまざまなデータを活用し、都市の課題を解決していくスマートシティへの注目が高まっている。スマートシティの整備に重要となるのが都市の人流や交通量の分析だ。

従来は歩行者通行量や車両交通量の計測や調査員が手動でカウントしていたが、調査員の人手不足やタイムリーな交通量のデータの取得が難しいことから、AIを活用した交通量解析のニーズが高まっている。

国土交通省が5年に1度、道路利用の実態を把握するために実施している「全国道路・街路交通情勢調査」においても、次回2025年の調査では人手による調査を廃止し、カメラ映像のAI解析を導入すると発表されている。

AI解析の活用により、常設カメラを活用したリアルタイムの計測も可能になり、スマートシティ整備において重要になるタイムリーな交通量データの取得へとつながることが期待されている。

しかし環境による計測精度のばらつきや、カメラベンダーごとでの仕様の違いによる導入ハードルが課題だった。そこで本サービスの提供を開始した。

センサスAIの特徴は以下のとおり。

  • 撮影場所の外的要因を受けにくいモデル設計:これまでのツールにおける課題であった、夜間や山間部での精度向上に向けた実証実験を実施し、撮影場所の外的要因に左右されず、90%以上の精度で分析が可能。
  • システム環境に縛られない柔軟性:カメラメーカーや機種、ベンダーごとのシステム環境を問わず導入が可能。
  • 従来より詳細な検出区分:交通センサス区分である8区分に対応。人物分析においては服装などから属性検出も可能。
  • 国内サーバーにおけるセキュアな環境での分析:解析処理をする鑑賞を国内に保持し、解析後のデータに関しては速やかに削除し、個人を特定しない統計情報のみを保持する。

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