ロボットの行動で通行人は立ち止まるか? サイバーエージェント、商業施設でロボット接客、広告の実証実験へ

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近年、生産年齢人口の減少による人手不足などの社会課題が顕在化している。人手不足を補うため、ロボットを活用したサービスに期待が集まっている。

そんななか、サイバーエージェントの研究開発組織「AI Lab」は、大阪市が開催するIoT・ロボットビジネス実証実験支援プログラム「AIDOR(アイドル)エクスペリメンテーション」で、大阪大学、立命館大学との3者共同研究グループによる接客ロボットの実証実験を7月16日〜8月4日にかけて実施すると発表した。

ロボットで通行人を立ち止まらせ、店舗に誘導

AI Labは、接客や広告媒体としてロボットを活用することで店舗の省人化や広告効果向上を目指している。

共同研究グループでは、接客ロボットに必要な要素技術として

  • 通行人の行動の認識、予測
  • 通行人の注意を惹き付けるロボットの動作生成

があるという仮説を設定。これまで、ホテルのロビーやオフィスで実証実験を重ね、接客ロボットに必要な技術についての効果検証を行ってきたという。

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今回の実証実験では、人が行き交う商業施設が実証フィールドとなる。

心理学的な知見に基づいた動作を実装したロボットを設置し、通行人に対して協力店舗を推薦し、誘導を行う。今回の実証実験では、

  • 商業施設における通行人の行動や属性を認識する技術の実用性
  • 通行人をロボットの前に立ち止まらせる動作生成
  • 通行人をロボットの前で滞留させる動作生成

    についての検証を行う。

    ロボットは卓上型のコミュニケーションロボット「Sota(ソータ)」を使う。小型で場所を選ばずに設置できるため、狭い店舗での導入にもつなげていくことが可能だという。

    産学連携に積極的なサイバーエージェント

    サイバーエージェントは、7月13日に開催される企業研究発表カンファレンス「CCSE」も主催し、アカデミックの領域でもプレゼンスを高めている。

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    産学連携では、大阪大学大学院基礎工学研究科と共同で先端知能システム共同研究講座を発足し、ロボットなど対話エージェントによる接客対話の自動化に関する研究開発を進めていた。

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    そこに立命館大学情報理工学部ヒューマンロボティクス研究室も参画し、現在は3者による共同研究として、

    • ロボットなどの対話エージェントによる接客
    • 広告技術の確立
    • 科学的知見の獲得するための研究開発

      を行っている。今後は実証実験を通して得た結果をもとに、ロボットによる接客、広告技術の研究を進め、実用化に向けて取り組んでいくという。

      Source:ロボットが案内すると商品の売上がアップ!?AI Lab、大阪南港の複合商業施設ATCで ロボットによる接客・広告の実証実験を実施