AIでマスク着用でも人の顔を識別可能 精度は最大98%「接触感染のリスクを減らせる」

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画像はUnsplashより

CyberLink Corp.(サイバーリンク)は現地時間8月20日、AI顔認証エンジン「FaceMe」をQNAPが提供する「QVR Face」と「QVR Face Link」に統合すると発表した。QVR Face Linkは「FaceMe SDK」を使うことで、マスクを着用していても最大98%の精度で人物の顔を正確に識別できるという。

FaceMe AIをQVR Face Linkに統合することで、最大98%の精度で人物の顔を正確に識別できるほか、訪問者と従業員の管理やアクセス制御、トラフィック分析も可能になる。QVR Face LinkのAPIを使うことで、開発者はドアロック制御、時間管理、出退勤管理などの付加機能を統合できる。

サイバーリンクは「顔認証は現代の最も革新的なテクノロジーの1つであり、その用途は多様で、急速に成長しています。FaceMeは、鼻と口をマスクで覆った状態でも最大98%の精度で人物を識別できるため、多くのセキュリティ、アクセス制御、および検温スクリーニングソリューションに統合されており、昨今の感染症状況におけるニューノーマルの一部となっています。QNAPのQVR Face Linkに私たちのFaceMeを統合し、非接触でのアクセス制御と人物検出を可能とできることをうれしく思います」と語る。

QNAPのプロダクトマネージャーであるHanz Sung氏は「QVR Face Linkは、クラウドにデータをアップロードして処理することなく、NAS上で顔認識と分析をします。これにより、人がマスクをしていても結果の精度に影響を与えず、ユーザーのプライバシーを大幅に向上させられます。このソリューションは、ドアアクセスシステムや非接触型の認証が必要な場所に適しています」とコメント。

続けて、「QVR Face Linkはまた、QNAP QVR Proのようなサービスと組み合わせてコンテンツ管理サービスと連携したり、QVR DoorAccessと組み合わせてアクセスコントロールや入退室管理システムとすることで、顔認証のためにマスクを外さなければならないことによる接触感染のリスクを効果的に減らせます」と述べている。

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