メガワット級廃食用油発電所「D-POWER津発電所」が竣工

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D-HOLDINGS株式会社は2023年2月26日、持続可能な開発目標(SDGs)が目指している脱炭素化社会を実現する取り組みの一環として、100%子会社のD-POWER株式会社が、廃食用油対応発電所「D-POWER津発電所」を三重県津市に開業、竣工式を執り行ったと発表した。

D-POWER津発電所とは

「D-POWER津発電所」は供給電力1,920kW、3,600世帯への安定供給が可能なメガワット級の廃食用油バイオマス発電所だ。約1,860㎡の敷地面積にディーゼル発電機を設置。最大で年間2,500tの廃食用油を消費する。緊急災害時に発電所が非常停止した場合にも、24時間体制で迅速に再稼働し、電力供給を継続する点が、再生エネルギーによる発電所とは異なる大きなメリットという。

また電線断線等の破損発生時においては、発電所内に設置している非常用発電機を避難先に転送、直ちに送電を行うことが可能とのこと。この電力は、地域の防災センターや避難場所等での緊急電源としても利用できる。

廃食用油バイオマス発電とは

脱炭素化社会において、地域のレストランやスーパーなどの事業所から廃棄油を回収し、地産地消循環型の電力として世界中が注目する安定的な発電システムだ。日本国内の廃食用油の12%は海外に輸出され、その中の大半はBDF(バイオディーゼルフューエル)として利用されているが、輸出時にCo2を排出するため、本来は日本の資源として利用するべきものだ。

同発電所の運用は、地産地消循環型の電力安定供給の実現と脱炭素化社会への貢献を可能にする。さらに産業廃棄物の二次利用によって循環型経済社会も実現し、電力問題とゴミ問題の課題解決に努めるという。

■D-HOLDINGS株式会社
https://www.d-holdings.co.jp/

■二次資源ホールディングス株式会社
https://srhd.jp

■都市油田商事株式会社
https://cof.jp

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