マイクロエンタテイメント株式会社は2020年4月21日、ダンスコンテンツのマーケットプレイス「GESREC」のベータ版を日米同時にリリースすると発表した。
GESRECは、プロのダンサーや振付師がアップロードしたダンス動画をAIがデータ化し、ウェブサイト上にアップロードして取引できるプラットフォームだ。利用者は多様なニーズにあわせてダンスコンテンツを活用でき、創作者はコンテンツの使途や実績に基づいて対価が支払われる。
ダンサー・振付師は、GESRECのサイト(https://www.gesrec.com)に登録後、YouTubeに投稿済みのオリジナルダンス動画をアップロードする。登録されているダンスを利用したい人は下記まで連絡が必要だ。
→ info@gesrec.com
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ダンサーの新たな収入源
多くのダンサーは収入元がライブイベントやレッスンのため、怪我や体力の低下などが原因で引退を迫られるケースがよくある。イベントの実施状況にも大きく左右され、現に新型コロナウイルスによって多大な影響がでている。
一方で、ダンスのコンテンツとしての可能性は、YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームの浸透、そしてCGアニメーションやVTuberといった概念によって、世代や国境を超えて急速に広がっている。
GESRECは、ダンサーとクライアントの架け橋となり、ダンサーが継続的にダンスコンテンツから収入を得られる世界を実現しようとしている。
ダンスコンテンツ推進の3つの柱
GESRECは下記の活動をとおしてダンスコンテンツを促進する。
「観せる音楽」の推進
誰もが簡単に動画を撮影し編集、公開できる環境が整ってきたことで、音楽がダンスとの相乗効果で「観せる」ものとして活用される事例が増加している。
個々のダンサー主導による「踊ってみた」動画がSNSで拡散されたり、一世代前の流行曲がダンスでリメイクして再ブレイクしたりなど、観せる音楽が増えた。
GESRECは音楽とダンスの相乗効果をうながすことで、ダンサーが価値を提供する場を増せると考えている。
楽曲協力の獲得
日本ではダンサーが踊れる曲が限られており、楽曲の権利者側から承認を得る方法がわからないという人が多い。
GESRECは音楽レーベルや企業と交渉を進め、音楽とダンスの協業を加速させることに賛同してもらったアーティストから、プロダンサーによる楽曲の2次利用の許可を得た。
<所属アーティスト>
・カメレオン・ライム・ウーピーパイ
・FKD
・Frasco
・okkaaa
・Toki
・YOTOWN
origami PRODUCTIONS:(1枚の紙でなんでもできるオリガミのように、楽器1つでどんな音でも奏でることができるミュージシャンが集うクリエイターチーム、レーベル)
<所属アーティスト>
・Hiro-a-key
・Kan Sano
・mabanua
・Michael Kaneko
・Nenashi
・Shingo Suzuki
Sappage Records:(新人アーティストの開発を主としたレコードレーベル)
<所属アーティスト>
・Chocoholic
・CIRRRCLE
※ 許可を得た楽曲に関しては、GESREC登録ダンサーに対して公開する
ダンスコンテンツを活用できる事業の創出・連携
GESRECはダンスや動きの可能性を追求するために、相乗効果のある関連事業を運営したり、既存の事業とタイアップしたりしていくことを想定し、数社との協議を進めている。
現時点ではフィットネスやダンスレッスン、ゲーム、映画(映像)、広告、イベントなどの分野を予定している。
GESREC登録ダンサーであり、R&Bでのパフォーマンスを日本のダンスシーンに提示した第一人者であるTsugu氏からは以下のコメントが寄せられている。
「これほどまでに、心が、魂が震えた事は、僕のダンス人生の中で久しい。今まで何人に無理だと言われただろうか…今まで何人が挑んでは打ちのめされただろうか…今、世界中のダンスの歴史にまた新たな1ページが刻まれていくんだと覚信しているし、ここからまた新たな挑戦が始まるんだ。」
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