説明可能なAIが店舗の売り上げ要因を可視化 新規出店分析サービス「CAPTAIL Locator(キャプテール ロケーター)」を提供開始

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株式会社DATAFLUCTは、新規出店分析サービス「CAPTAIL Locator(キャプテール ロケーター)」を5月13日から提供開始したと発表した。社内データやオープンデータをはじめ、歩行者の実地調査で得た視認性などさまざまな情報を基に「その物件に出店した場合の売り上げ金額」が推定できる。

小売店や飲食店では、出店地が売り上げに大きく影響するため、多くの企業が独自のデータベースやGISシステム(地理情報システム)を使って新規出店候補地を分析している。だが、こうした分析手法は精度が低いだけでなく、属人的で再現性が低く、担当者の土地勘のないエリアの出店余地を見逃してしまうなど多くの課題を抱えている。

CAPTAIL Locatorは売上金額予測にとどまらず、売り上げに影響を与える要因も特定できるサービスだ。主な特徴は以下の3点。

1.AutoMLで自動的に高精度の売り上げモデルを構築、好調店舗の要因分析もできる

売り上げ予測モデルを自動かつ高速に構築するので、データサイエンティストなどの専門家の手を借りずにモデルの設計から構築、評価まで自動化できる。加えて、何度でも売上予測AIを構築できるというAutoMLのメリットを生かし、売上影響要因の仮説検証を繰り返してより精度を高めることも可能。

また、出店後には実際の売上実績データを入力し、AIモデルを継続的に精度向上させることで、既存店のモニタリングや好調店の要因分析にも活用できるという。

2.意思決定をスムーズにする「説明可能なAI」を搭載


CAPTAIL Locatorは店舗の売り上げに影響を与える要因を可視化し、データ活用の専門的な知識がなくても売上予測モデルの改善や、データに基づく意思決定ができる環境を提供。「分析結果の理由を説明できず、社内の意思決定に活用できない」といった問題を解決する。

3.歩行者からの店舗の視認性をはじめ、競合店情報や人流データなどを組み合わせて多角的に分析

CAPTAIL Locatorは一般的な商圏分析サービスが提供する機能に加え、マクロデータとミクロデータを組み合わせた商圏分析ができる。前者には国勢調査の人口データ、エリアの平均年収、周辺施設データ、後者には既存店の売り上げ・客数データや歩行者の実地調査データなどが含まれる。

同社は本サービスの提供を通し、企業と生活者の両者に利益をもたらすサステナブルなビジネスを支援する、とのことだ。

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