DATAFLUCTとFastLabelがシステム連携 「非構造化データの構造化」機能を強化

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株式会社DATAFLUCTは6月29日、AIの実用化に欠かせないアノテーションプラットフォームを提供するFastLabel株式会社と、システム連携に合意したと発表した。

本合意に伴ない、社内外のさまざまなデータの集約や非構造化データの構造化(※)に強みを持つDATAFLUCTのノーコードクラウドデータプラットフォーム「AirLake」とFastLabelのアノテーションプラットフォーム「FastLabel」の連携を開始し、「AirLake」の「非構造化データの構造化」機能を強化した。

(※)画像や動画、音声、文書など、そのままでは定型的に扱えないデータ(非構造化データ)を分析・活用できる構造に整えること

本取り組みを通じて、効果的なデータ活用を目指す企業に対し、多種多様なデータを掛け合わせることによる新たなインサイトの理解や課題の解決をさらに推進していくとしている。

協業の背景

FastLabelは、教師データの作成や分析、管理の効率化および精度向上を実現するアノテーションプラットフォーム「FastLabel」を開発・提供している。

非エンジニアでも利用可能なUI/UXや自動アノテーション機能による作業コストの大幅な削減を実現できる同サービスの提供を通じて、これまでに建設・インフラ、製造業、医療、農業・水産業、学術機関など、大手を含む多様な国内企業・団体のAI開発に貢献している。

DATAFLUCTは、誰もがデータを活用できる環境を実現するためのプロダクトを開発している。ノーコードクラウドデータプラットフォームの「AirLake」は、社内外のさまざまなデータ集約のほか、画像や動画、音声、文書など、そのままでは定型的に扱えない「非構造化データ」の構造化などの前処理を簡単に実行してカタログ化できるデータレイク/データウェアハウスだ。

分析しやすい形に変換・加工し、カタログとして蓄積した良質なデータをもとに、効果的なデータ活用を促進するという。

今後の展開

今回のシステム連携により、「AirLake」で社内外から収集した画像に対する「何を示しているか」といった情報の付与のほか、会議の音声を自動で書き起こした上でトピックの内容を分析するなどの「FastLabel」の強みであるアノテーション作業が効率化され、より速く「非構造化データの構造化」を実施できるようになる。

効率的な構造化の実施により、「AirLake」に蓄積してカタログ化したデータの分析・活用を加速させるという。

FastLabelのアノテーション活用事例は以下のとおり。

【画像】

  • 製造:製品外観検査、ひび割れ検査、海洋水平線上の物体検出
  • 建設、不動産:車両検知、設備図面内の領域分類、設計図面内の器具検出
  • インフラ:錆・鉄筋の検出、マンホール検出、監視カメラの人物検出、メーター文字認識
  • IT・サービス:監視カメラの人物検出・姿勢推定
  • 医療・ヘルスケア:最近画像の領域検出、食事画像への矩形付与・タグ付け、エクササイズ動画からの画像分割・骨格推定
  • 農業・水産:植物病斑への矩形付与、収穫自動化のための農作物のセグメンテーション、水門・水面の領域検出

【動画】

  • 製造:生産工場作業者の作業分類
  • 建設・不動産:建設現場作業者の検出、作業分類
  • インフラ:走行車両の検出、車両分類
  • IT・サービス:スポーツ動画内の人物検出・分類、監視カメラ内の人物検出
  • 農業・水産:養殖魚の姿勢推定キーポイント付与、野菜の領域検出、過熟度判定

【音声】

  • 製造:通話内容分類、議事録書き起こし

【自然言語】

  • 製造:請求書・見積書などのAI OCRアノテーション
  • IT・サービス:レシート内容分類、Twitter投稿分類
  • 医療・ヘルスケア:問診会話コーパス作成

【3D】

  • IT・サービス:家具検出・分類

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