青果物の価格の可視化・予測で流通や仕入れのロスを解消できる 「Fresus(フレサス)」のβ版事前登録開始

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株式会社DATAFLUCTは5月11日、青果物の生産・流通・販売に関するデータを統合し、小売バイヤー業務を最適化するサービス「Fresus(フレサス)」β版の事前登録を開始したと発表した。
※β版の利用(無料)には審査がある。

本サービスは、各市場での青果物の現在価格の可視化や、生産量や天候などさまざまなデータを基にした将来価格の予測が可能だ。

価格変動が激しく保管期間が短い青果物は、物流・販売の情報管理やノウハウ継承が難しい

さまざまな産地から出荷される青果物は、商品コードやSKU(Stock keeping Unit、最小の在庫管理単位)による管理がされておらず、ほかの一般的な商品では可能な物流・販売の情報管理が難しい。

加えて、価格変動が大きいため最適化が難しい、保管期間が短く在庫管理が容易でないなどの特性もあり、青果物のサプライチェーンマネジメントのDXにはハードルがある。

現状、多くの小売店ではバイヤー個人の経験や勘に頼った仕入れが行われているため、自動発注やダイナミックプライシング、リアルタイムの状況を踏まえた販促など、青果物以外の商品では可能な施策も導入が難しくなっている。また属人化によって、人材不足やノウハウの継承に課題があるという。

仕入れタイミングのアラート通知や店頭でのダイナミックプライスなど、データと予測の力で管理・販売を最適化

「Fresus」は、属人的な要素が多く、ロスや機会損失が発生している青果物のサプライチェーンをデータによって最適化する。

主な特徴は、データに基づいた「AIによる価格予測」「仕入れ業務の効率化」「ダイナミックプライシングの実現」の3つだ。

市場での価格推移に加え、天候データなども加味して将来の価格を予測

青果物のサプライチェーンに関するデータの統合はこれまで難しいとされてきたが、Fresusでは天候などの外部データも活用して将来の価格をAIで予測する。

青果物の価格をダッシュボード上で確認・比較することも可能だ。価格を調べたい/予測したい青果物を選択し、日付や市場を選択するシンプルな操作で情報を表示できる。専門的な知識がなくてもデータに基づく仕入れを計画できる。現在はバイヤー自身が市場に連絡を取ったり、各市場のWebサイトを見たりすることで確認しているので、バイヤーの業務負担減にも繋がる。


野菜価格ダッシュボードを、時系列・市場別・産地・等級階級別に価格・出荷量を比較することで、価格交渉・販促戦略に活用

指定の価格になったら知らせるアラートで仕入れを効率化

本サービスは、各市場の価格を比較したり、昨年の同時期の価格と比較したりすることもでき、データドリブンな意思決定を実現する。担当する市場や青果物の設定を保存する機能や、指定の価格になった際に知らせるアラート機能なども備え、仕入れ業務の効率化を支援するという。


価格変動アラートのイメージ。想定外の価格変動を素早く把握し、情報収集の業務効率化と仕入交渉のきっかけに

需要予測や仕入れ実績データを活用し、店舗でのダイナミックプライシングを実現

価格変動の激しい青果物は、店舗側では臨機応変な販促ができないという課題がある。本サービスでは、青果物の需要予測と、店舗での仕入実績などのデータを活用したダイナミックプライシングが可能だ。本機能と、店頭の電子棚札や店舗が活用している会員向けサービスを連携することで、最新のデータに基づく販促を行い、スポット特売品として販売機会を創出できるという。

「Fresus(フレサス)」デモ動画はこちら

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